天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

吐納法

 吐納法とは何か?吐が息を吐くことで、納が息を納めること。即ち呼吸法のことだ。 
以前、いただいた本の紹介として、孔子学院の呼吸法講座の先生の本のことを書いたが、この本にそういうことが書いてあった。
 曽紅先生の二冊目の本になるが、前回より小型の本で読みやすい。じっくり読んでみて、改めて呼吸という自然に当たり前にやっていたことが実は人体にとても大切なことで、大切なゆえにその方法ももっと研究されていいのではないか。

 先生の説は、吸って吐く呼吸ではなく、吐いて、たくさん吐くことによって自然に入ってくる空気から効率よく酸素を体に取り込むというものだ。吐く時間を長くすることと、吐いた後の空気を吸う方に時間をかけることとでは、効果が異なるということらしい。痩せたい人は後者の呼吸法をやるといい、というのがこの本の説。
 私はどちらをやったらいいのか。デブではないので痩せるための呼吸法は必要ない。へその下の丹田をしっかりへこませて、緩める。自然に空気が入ってくるに任せる。これが曽紅先生の呼吸法。
 教室では、太極拳に似た、あるいはヨガのような体の動きと共にこれをやる。体幹を整え、経絡を刺激するための動きだ。電車の中でも、テレビを見ながらでもやるといい、と本には書いてあり、先生もよくそうおっしゃる。電車の中では本を読む習慣だが、この本を読んでいると丹田をへこまして息を吐いている。これがけっこういい。実際に血圧が高いことで不調だった体調が改善しているように感じる。
 これって医者にかからずに体を治すという、とても大切なことなのに、自分も具合が悪くなってはじめてありがたみが理解できた。
 先生は、ご自身がこれで心身が救われたので、日本で文化として広げたいという思いから教室を開いた。自分も実践して実感して人に伝える仲間になってもいいかと思う。