天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

「大衆明治史」菊池寛

 8月末の二胡教室の納涼会は無事終わった。

 港の見える丘に建つホテルの1室だったので、窓から横浜港が一望できるいい場所だった。昨年はみな浴衣姿だったので、今年もと思って浴衣を着ていったら、浴衣は自分一人だった。それと付き合ってくれた孫リンも浴衣。

 演奏するところを孫リンに動画撮ってもらった。慣れないので手振れに画質もイマイチだが、記念にYoutubに入れておいた。それがこれ。

youtu.be

 やれやれで、昨日は二胡の生徒さんに教える日だった。そこからまた出かけたときに電車の中で読み終えたのがこの本。

 菊池寛が書いていた歴史書が、GHQによって発禁になっていたそうだが、それを復刻したという本。

 章立てで見るように、廃藩置県から日清戦争までの各出来事の経緯やそこで活躍した人たちのことが書かれている。この頃は、江戸時代から列強によって無理やり開国された形の日本が、他のアジア諸国のように列強の植民地にならないように、彼らと対等の立場で国を存続させてゆくことに必死だった。その様子が、見てきたように書かれている。

 どうしてこれが発禁になったのか。戦時中、芸術家や文学者、芸人までも戦争礼賛のものを書かされ、反戦的なものはご法度だった。菊池寛も意に反して書いたものがこれだろうと思って読んだら、なかなかどうして戦争礼賛ではないが「国威発揚」の文章だ。

 これには下巻があるので、そちらは日露戦争以降、満州事変から太平洋戦争が含まれているはず。そのあたりで、日本の行動を正当化する記述が並んでいるのだろう。それで発禁だとうことになったと推測する。

 上巻は、ネットで宣伝してたやつを菊池寛の名前に、今なら500円というのにつられて買ったが、下巻が本命なんだろう。こちらは定価で買えってわけか。もう買わないぞ。

 

 さて、昨日二胡教室を終えてから出かけたのは池袋。笛の練習場所を池袋に新しく作った教室にしないか、という話が出たので現場を見入った。結果はそこは使わないことにしたが、久々の池袋で買い物ができた。

 時節柄月餅を少々。それにお茶にもみじに、サツマイモの春雨、干した棗。どれも中国ならではの産物。友諠商店の横に小皿料理が食べられるコーナーあ出来ているので、台湾まぜ蕎麦ってのを食べてみた。

 見た通りのもので、味はほどよい醤油味で辛くない。美味しかった。

 笛の先生からの電話で思わず都心まで出かけたが、次は「国葬反対」デモに行かなくちゃ。