天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

コモンの自治論 斎藤幸平+松本卓也=編

ここのところ自分は二胡三昧の生活をしているが、世の中は自民党の裏金問題が指摘されながら、世の中が納得する決着がつかないまま、いろいろなことが進んでいる。自民党ってアメリカの親衛隊なのかな。まあ、それは岸以来そうらしい。 社会の問題は、本来政…

人生は80歳からがおもしろい 吉川幸枝

この本はまたいつものように、東京新聞の本の欄にあった中で、タイトルにそそられて手にした。はっきり言って、内容は自分でもなんとなくそういう風に思うわ。と言ってた感じだが、88歳で本を書くっていう事実に励まされる。 何が書いてあるか、章のタイトル…

シェアライフ 石山アンジュ

昨日の続きのような。石山アンジュさんの本。 この人は、住む所を定めなかったり、生活を他の人とシェアすることで新しい価値が生まれる、といった先進的な主張を語る。 自身がシェアハウスで育ったそうで、親の離婚も経験していると言うように順当な育ち方…

多拠点ライフ 石山アンジュ

昨年12月だったか、このブログにも少し書いたが、TVを見ていたら社会活動家として肩書が紹介されていた若い女性が出ていたので、何をする人が社会活動家と呼ばれているのかな?と思ってググってみたらこの本に行き着いた。 犬も歩けば・・でなくて、老人もグ…

コスタリカ 伊藤千尋

昨日が香山リカで今日コスタリカ。リカ繋がり。なんのこっちゃ。サンドイッチマン的言葉遊び。サンドイッチマンと言えば、ここのところ売れてる漫才。話の展開はパターンが決まっているのと、音遊び的なギャグが罪もない笑いをとる。二人の掛け合いのタイミ…

「人はなぜ戦うのか」考古学から見た戦争 松木武彦

戦争を考える本シリーズの中の1冊。だがずいぶん時間をかけてしまった。その理由は前半が考古学的考察に終始していて、現代の戦争を考えるにはイマイチのような印象を持ってしまったことと、他にやることが多いと言う言い訳と、やはり本を読むと言う集中力が…

「平和な国」日本の裏側 堤未果

ネットで宣伝してくる経営科学出版の本。ここの本は、送料のみで買えますといううたい文句で、タイトルと値段でつい買って読んだら、それほどでもないなという経験をしているので、気を付けているのだが、堤未果さんの本だと言うので買ってしまった。 確かに…

死は存在しない 田坂広志

前のブログで、いきなり”ゼロ・ポイント・フィールド”などという言葉を書いたが、それはこの本にあった言葉。 死は存在しない、などと今どき真面目に書くやつがいるのか、と手に取ってしまった。思うつぼにはまった。 最先端量子科学が示す新たな仮説、とい…

[二胡] 二泉映月

「二泉映月」と言えば、二胡弾きならだれでも知っている。二胡弾きでなくとも中国人なら大抵知っている、二胡の名曲。そのことについて書かれた本を読んだ。 これは、広州に行っていた頃、行くと時々見に行っていた大きな本屋さんで見つけた本。建物丸ごと本…

続けて本2冊と中国演芸

統一地方選挙の前半の結果を見て思うに、これは統一痴呆選挙だ。最低の投票率だそう。投票しないってことは、現状容認どころか現状維持したい派ってことになるのだが、政治に期待するものはないなどというスタンスは、これと同じ。 スキャンダル男が知事継続…

「ゼロからの『資本論』」斎藤幸平

結構時間をかけて、じっくり読みました。斎藤幸平氏の本は3冊目ですが、彼の主張が分かりやすいのがこれ。 NHK出版によるもので、もともと「100分de名著」という番組で放送されたテキストを加筆修正、書下ろし分を含めて今年に入って出版された。 何が分かり…

「百万本のバラ物語」加藤登紀子

百万本のバラという曲は、加藤登紀子さんが歌っていて、いい曲だなと思ってたらたまたま二胡譜の本の中にあったので、時々弾いて楽しんでいた。1月に見に行った大希奇展というのに、加藤登紀子さんも見に行って、満州帰りの船を待つ葫蘆島の絵の中に私もいる…

「この世の喜びよ」井戸川射子 #芥川賞

最近読む本は、「〇〇論」てのが多いので、たまには文学作品を読むか。と思って手にしたのが今年の芥川賞受賞作。芥川賞と直木賞と同時に発表があったが、昔から芥川賞の方が純文学で、直木賞は大衆小説っぽいと受け止めていた。 純文学といわれると、文章表…

「日本解体論」白井聡&望月衣塑子

本のタイトルの意味するところは、今の日本はもう解体してしまって組み立て直した方がいいということを書いているのか、と思ったら「解体新書」の方の解体の意が意図されるところのようだ。即ち、日本という国をバラシてよく見てみようという感じ。 国体論を…

「日本滅亡論」藤井聡

藤井聡という人を知ったのはネットでした。国立大学の教授でありながらズバスバモノを言うなと思っていました。京都大学ってそういう風潮があるのかしらとも。 帯に書いてある、「”日本沈没”を救うたった一つの思想」というのは何かなと思ったら、この人は学…

「ウイシュマさんを知っていますか?」眞野明美

スリランカ人のウイシュマさんが名古屋の入管で殺された(とあえて言う)ことは、ニュースで知っていた。が、詳しくは知らなかった。著者の眞野さんは、ウイシュマさんを支援していた人で、彼女が亡くなってとても悲しい、悔しい思いをしているので、広く皆…

「人類の物語」ユヴァル・ノア・ハラリ

失せモノ現る。子供向けの本を読んだ。読んでいる途中、一度なくして、出てきたので喜んで続きを読んだ。無くなったのは、出かけるときに持ち歩いていてどこかに置いてきた、と思って諦めていたら、ベッドのわきに挟まっていた。 この本を読もうと思ったのは…

日本の選択 森嶋通夫

結構時間をかけて読んだ。どうしてこの本を手にしたのか、と思ったら前に「なぜ日本は没落するか」という本を読んで、その連鎖反応でこちらも読もうと思った。なぜ日本は没落するかより4年前の出版。 没落する前に、こうしたらいい、ということが書かれてい…

「ばくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた」斎藤幸平

どこかで聞いたことのある本のタイトルだと思った。 以前、似たようなタイトルの本を読んだのがこれ。 mm3493.hatenablog.com こちらの本も、ウーバーを体験してその実態を書き、アマゾンの倉庫も大変らしい。場所は英国だった。 今回の本は、昨年の新書ベス…

「天才たちの未来予測図」と「モモ」

斎藤幸平氏の本を読んで、もう少し彼のものを読もうと思っていたら、こういう本が発売された。斎藤氏だけでなく、他に若い世代の学者(?)の意見、動向を知ることができた。 「天才たちの」というタイトルには若干違和感があるものの、ほぼ同世代の若い知識…

人新世の「資本論」 斎藤幸平

第一印象は、日本の若い学者にこんな人がいて良かった。というもの。 この本は新書版で、表紙にあるように昨年の新書大賞に輝いているのでよく売れたのだろう。が、話は深い。経済学そのものともいえる。なので、じっくり時間をかけて読んだ。あるいは、読み…

「大衆明治史」菊池寛

8月末の二胡教室の納涼会は無事終わった。 港の見える丘に建つホテルの1室だったので、窓から横浜港が一望できるいい場所だった。昨年はみな浴衣姿だったので、今年もと思って浴衣を着ていったら、浴衣は自分一人だった。それと付き合ってくれた孫リンも浴衣…

夏の終わり、と杉並区長の本

「夏の終わり」という曲を二胡で弾いてみた。先生のオリジナル曲で、今月末に教室の納涼会でみんなで弾くことになっている。練習、練習。 youtu.be 夏の終わりと言えば風情があるが、何にでも終わりがある。自民党政権もいよいよ、やっと終わりになるだろう…

東亜全曲の動揺、と阿炳(アービン)が奔る

もう6月なんだ。暑くなると夏男の自分は体調がよくなる。ということで、まずは読み終えた本二冊の紹介。 1冊目の本は、松岡洋右の書いたもので表紙のように「東亜全曲の動揺」として我が国是と日支露の関係・満蒙の現状と書いてある。昭和6年に出た本を現代…

あの戦争は何だったのか 保坂正康

先般お亡くなりになった半藤一利氏と親しかったというノンフィクション作家の保坂氏。少し前東京新聞で半藤氏とのことが書かれていたのでこの人の本を読んでみた。 昨日、日中友好協会の支部の打ち合わせに行ったところ、7月に見るDVDの試写をやってみること…

タリバン復権の真実 他

少し前に本屋で立ち読みをして、最後まで読みたくなって購入。 アフガニスタンから米国が撤退して、タリバン政権が復活した。メディアでは、タリバンが悪者のように報道しているが、アフガニスタンで貢献されていた中村哲さんはタリバンのことは、素朴なイス…

はじめての

なんかコマーシャルに乗せられて買った気がしないでもないこの本。 アマゾンの予約販売で買ってしまった。つまり出来立てほやほやの本で、すぐに読んだ。YOASOBIとコラボと書いてあったのが気になって購入した。 どういうコラボかというと、これだった。 www…

それでも生きてゆく 姜尚中

今年の1月31日発行のこの本は、期待を裏切らない姜尚中氏らしいいい本だった。 中の記事の大半は、月刊誌マリソルに書かれたコラムを整理して並べたものだった。月刊誌マリソルってナニソレ?という感じで知らない本だった。それもそのはず女性のファッショ…

マンガの話など

最近の買い物はもっぱら通信販売。送られてくるときの段ボールは再生可能なので、使われてくることに罪の意識は持たなくていいとは思うが、いつも箱がでかいなと思う。先月届いた例だが、こんな具合。 無論緩衝材が入っていて、それを取り除いたらこんな感じ…

マンガ 日本人と天皇 雁屋哲

マンガと言っても侮れない。天皇制について、認識を新たにしました。書いた人は雁屋哲という人で、帯によると「美味しんぼ」という漫画を書いた人。美味しんぼは、竜泉寺温泉のリラクゼーションルームに並んでいたので、チラ見したことがあるが、日本各地の…