天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

演奏会アラカルト

 世の中が、特に日本の政治家がおかしなことばかりしているので、ストレスが溜まってはいけないと、せっせと二胡を聞く演奏会に出かけている。行った日に日記を書いてなかったので、ここらで振り返り。
 まず11月17日には鎌倉へ。鎌倉の歐林洞という洋菓子の老舗のギャラリーホールで、中国の箏、古筝の演奏家伍芳(ウーハン)さんが、わが師匠の沈琳(シェンリン)さんを招いて二人のライブ。伍芳さんは、神戸を拠点に全国で演奏をしている。先に神戸に来ていた姉さんを頼って来日したが、震災で姉さんを亡くした。上海出身だが、日本で結婚もしているので日本に定住するのだろうか。上海に帰るところもあるというのはいい。

 そういう意味では、我が師匠の沈琳さんも日本で結婚して、同じ港町横浜に住んでいて似た者同士かも。

 二人の演奏は素晴らしかった。このちゃんとしたレポートを雑誌「二胡之友」に書いているところ。
次に11月21日の”日中友好音楽の絆”という催しに一人で出かけた。横浜は関内ホールで行われた。横浜日中友好協会の主催。我々と同じ日中友好協会という名称の団体だが、成り立ちが違い組織も違う。こちらは、中国の人々と具体的に交流の場をいろいろ設けているようだ。
 私がたまたま参加するようになった日中友好協会は、二度と戦争はしませんということを主眼に、過去の中国侵略の事実を一般に知らしめる活動が多い。その中で自分はひたすら二胡日中友好というポジションをとっている。(笑)
 ここに行った理由は、元女子十二楽坊の初代メンバーであった霍晓君(フオ・シャオジュン)が出ることだった。が、ここは二胡だけでなく、主には中国人の世界的ソプラノ歌手の出演が目玉だった。二胡につられて、めったに見ないものを見れてよかった。
霍晓君の二胡演奏は間違いなく良かった。
 さらにその次に、11月23日(金)は、中国楽器愛好家の集いというチャリティに出かけた。
 こちらは、中国楽器愛好家といっても大半が二胡。このチャリティは、2011年の震災の年に復興を願って始めたものだそうで、今年で8回目。入場無料だが、出演者と観客がチャリティ募金をする。色々な二胡の演奏グループが次々と演奏する。大阪から中国民族楽器のオーケストラをやっているというグループから3名参加。横笛に笙の笛に二胡という構成でなかなかだった。日頃、二胡の演奏会などでは揚琴その他の中国楽器は、プロの伴奏として入るが、この演奏会では二胡以外もアマチュア演奏家によるもので、なかなか見ごたえがあった。


 そして12月2日には、くだんの霍晓君の門下生の発表会。たまたま昨年見に行って、レベルが高いので今年も出かけてみた。期待通り今年もなかなかの演奏が聴けた。
 この先生は新宿の教室だけでなく、大阪、名古屋、横浜、三島などで出張レッスンをしている為か、この日の参加者は全国各地からといった感じだった。中国国家一級演奏家という肩書を持ち、女子十二楽坊の初代メンバーというだけあって、我こそはと思う日本人の二胡愛好家が集まるのだろう。
 我が老師(先生)の沈琳さんは、中国での活躍は学生時代にとどまるため向こうでの肩書はないものの、演奏を比べれば他に勝るとも劣らない。我々生徒としては、先生を盛り上げるためにも奮闘努力。更に上達していかねばなぁと思う次第。