天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

昨日は何の日

 6月4日を「今日は何の日」と書くところだったが、昨日は急きょ孫リンのところにパソコンを届けに行ったりしていて、書けなかった。

 6月4日は「虫歯の日」というのはちと古い。

 6月4日といえば、「ロクヨン」すなわち天安門事件のこと。であるが、映画にも「ロクヨン」というのが有って、昭和64年に起きた少女誘拐事件の推理小説を映画にしたものらしい。

 ここでは1989年の6月4日に思いを馳せる。

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 32年前の出来事になる。この有名な場面は、民主化を弾圧する軍に対して体をはって抵抗した男だ。戦車の行く手に立って、行軍を止めた。

 西洋のジャーナリストが、この写真や動画を現在の町ゆく中国人に見せて、見たことがあるか尋ねると、ほとんどの人が「知らない」「見たような気がするがよくわからない」という答えをする。

 外国人の我々ですら、民主化の弾圧がこの時以降現在も続いていることを憂慮するが、当の中国ではこの事件が風化している。又は風化しているように装っている。

 この32年の間に、中国経済はものすごく発展した。そのことで格差も広がった。

 かつて鄧小平が言ったように「先に豊かになれるものから豊かになる」という言葉の通り、沿岸地域の都市部から次第に豊かになり、現在は貧困対策としていろいろなことが行われている。

 たまたま見つけたこの動画、南京に住んでいる日本人が四川省の奥地を訪問したもの。貧困の実態と、それに対して中国政府が実施している政策がどんなものかよくわかる。

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 これは下手な映画より興味深い。中国の人たちは、それぞれ置かれた立場の中で精いっぱいの生きる努力をしている。

 ほとんど自給自足の生活をしていた、純な山奥の人たちが、政府の用意した住宅に住んで町の暮らしに馴染んでゆくのはいいようでもあり、消費社会に毒されるのは残念なようにも思う。しかし消費生活に馴染んできた自分たちのような人間は、電気や水道の無いところでは暮らせない。

 山奥の村の生活は、現金収入がほとんどない。なくても暮らしてきた。この動画でも、学校の教師が重要な役割をしていることがわかる。自分たちの村から出たことが無くて育った人たちは、外の世界が分からない。ある意味、民主化もくそもないと言った面もあるだろう。そういう地域の人たちが、格差なく生きるようになるには教育が大切。教育が受けられる援助も必要。 

 広い国土に色々な人たちが住んでいる中国を一口に語ることはできない。

 それにしても、最終的に目指す社会は民主社会であるはず。助け合いが基本の世の中。日本の縄文時代はそういう時代だったらしいという説がある。遺跡を発掘することができても、その実態は知る由もない。

 利権で政治を動かす今の日本の政権は早く退陣させて、やってきた悪事に対しては応分の刑を科す、ということをしないと正義が保たれない。