1989年の6月4日の天安門事件から30年。その後に生まれた人にとっては、生まれる前の話。我々が戦争があったのは生まれる前の話として気にせず過ごしてしまったように、民主化運動に対する政府の弾圧事件などということを知らない中国の若者は多い。
しかし先日書いたように、その記憶を忘れさせまいとして写真を公開するなど、この日を何かの行動に結びつける人はいる。
一方、中国政府共産党としては、そういうことに関連する事物をことごとく無しにしようとしている。それがこんなところに現れている。
蘭州を通る新幹線のダイヤ。8964という便名の列車があるが、これが1989/6/4を思い起こさせるということなのか、6月4日は走らせないらしい。考えすぎだと思う。
分かりにくい画面を直接見ると。
一等も二等も開こうとすると、黒い四角の文字で席が無いと出る。この区間は西安から蘭州にゆく路線で、2年前に蘭州に行った時には新幹線はまだ開通してなかった。
しかし、それくらい中国政府は民主化運動を毛嫌いしているのか。ほかにもこの数字が使われているものは抹消されているかもしれない。
ところで今日はこんなニュースが流れた。
北朝鮮の金正恩委員長は、「安倍一味はずうずうしい」と言っている。前提条件のない話し合い、などというものは安倍が勝手に言っているのであって、自分たちの立場は何も変わっていないということ。要するに相手にされていない。