天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

秩父の神怡館

 埼玉県は秩父郡にある中国山西省友好記念館「神怡館」という所に行った。なんでまたというと、この記念館が今日を最後に閉館となるので、初めてなのに見納めだから行ってみようという気になった。
 そもそもは、FBの二胡関係のグループでこの場所で二胡の練習グループに参加していた人が、3月末で閉館という情報を流してくれた。

 ずいぶん山奥に立派な建物があるのも不思議だし、中国との友好記念館というものが無くなってゆくのが寂しくも感じられ、ともかく実物をひと目この目で確認したかった。

 FBのやりとりで、開館日や最終日の今日、皆が二胡の演奏をするということを教えてもらった。おまけに付近の美味しいそば屋まで教えてくれた。

 写真は胡桃天ざる蕎麦。地元の新鮮な野菜のてんぷらと腰のあるそばが美味しかった。

 今日は天気も良く、桜がどこも満開。いいドライヴができた。行きは圏央道から関越自動車道を通り、帰りはのんびり山の中をクネクネ走ってみた。

 この一年、大して遠くに行くことも無く闘病生活だったため、今日のドライヴはたいそう気分が良かった。神怡館の係の人や二胡の人たちとも話ができてよかった。日本に二胡を教えに来る人たちが増えたと言っても、二胡教師がいるのは主に都会。
こんな山奥と言っては失礼かもしれないが、こういう場所で集まって二胡の練習をする人たちがいる。二胡もずいぶん日本に普及してきたものだと思う。

 
 この神怡館が建てられたのは26年雨というから、バブルの終わり頃か。日中戦争の時に山西省に駐屯していた日本人が帰ってきてこの地域に住んでいたことから、平和となった時代に友好関係を結んだということだ。それを記念した建物で、山西省側にも同様に日本との友好記念館があったらしい。 この立派な建物は山西省に由来のものが展示され、また工芸品などが販売されているが、維持費がかかり毎年赤字の運営になっていいるため、閉館とするらしい。日中関係の問題というよりも、経済情勢の問題だった。ゆとりが無くなるご時世という訳か。
 非効率な建物運営をやめる。具体的には埼玉県の財政問題だが、国の地方自治政策のしわ寄せがきているともいえる。
 これは山奥とは言え、中国との立派な文化交流だったのに残念だ。やはり今の政権はおかしい。経済効率優先で庶民の暮らしはこうした文化面も含めてお座成りになっている。森友問題をうやむやに終わらせないよう、市民運動家は必死だ。野党も本気で戦ってほしい。