昨日、二胡のチャリティコンサートに行ってきました。
なんと、「頑張れ武漢!中国加油!」という支援金集めのもの。なんと素早い行動か、と思ったら、本来は”東方弦情”という中国の二胡グループを招いての開催予定だったが、今回のウイルス騒ぎで渡航制限となり来日できなくなった。会場手配をしてあるので、穴が開くところだったが、急きょ日本にいる二胡奏者に声かけして、このチャリティになった由。
自分はネット(Favebook)に出てきたので知った。自分は2月1日の春節の会以後、色々用事が入って消耗気味だったが珍しい機会なので出かけてみた。
チラシのメンバーが並んだ。左から紹介してみる。
左端の太めの男性は、”陸二胡”という名前でYouTubeにアップしている、中国からの留学生。
MAYAさん、沖縄出身で高校から中国にわたり二胡を習う。今回の呼びかけ人。
KIRIKO(本名:中西桐子)早稲田大学教育学部を卒業して二胡活動開始。
周昂(シュウコウ):中国江蘇省出身。横浜中華芸術団所属二胡演奏と指導にあたる。
右端の男性は。きたじまたくま。二胡奏者の卵、と紹介されていた。
陸二胡君は、今月末には帰国する予定だが、奥さんが中国で看護士をしていて新型肺炎の患者に対応する仕事で多変だそう。早く帰ってあげたいところ。
コンサートの最後に、今回のウイルス騒ぎが中国から発生したことについて、中国人としてお詫びをしたいと話した。彼は一般人であるのに、中国を代表している自覚がある。なかなか真面目で見上げたもんだ。
MAYAさんは、何人だろうと思った。ここに並んだ人たちは、二胡でつながっている若者で、国籍は関係ない。お母さんが太極拳をしているとかで、「月夜」の演奏の時に舞台で太極拳を披露した。日中友好協会八王子の春節の会でも太極拳を踊る人たちがいたが、大違い。
中西桐子君は、数年前早稲田の卒業コンサートというのを見に行って以来だ。
もうかれこれ6年になるのか。自分が二胡を初めて間もないころだ。この時は、卒業して二胡でどういう活動するのかと心配していたが、ネット上で見ている限り、演奏や指導に活躍している。日本の若手二胡奏者の代表になったと言ってもいいだろう。
卒業コンサートの時のかしこまった表情に比べると、もうすっかり舞台でのパフォーマンスが板についている。好好。
そして周昂さんは、この中では年長者。子供もいるらしい。二胡の腕前は大したものだった。
最後のきたじま青年は、未知数の若手。MAYAさんとコンクールで知り合って、今回声がかかった。これからどうなるか。
といったところで、演奏した曲目は。
前半:花は咲く これは我々も春節の会で演奏した。復興ソング的な位置づけになっている。これから頑張ろうというメッセージになる。
美麗的神話 ジャッキーチェンの出た映画の主題歌だか挿入歌。美しい旋律で、我々のレパートリーにも入っている。
燭影揺紅 劉天華の代表的な二胡曲のひとつ。自分は来年の二胡検定に5級で受けるときの課題曲として練習開始したところ。
月夜 同じく劉天華作の二胡曲、こちらは6級のとき弾きたい。
荒城の月 お馴染みの曲。高胡の美しい響きが入ってなかなかよかった。
チャルダッシュ 洋楽もやる。
後半:梁祝 二胡曲で、そのうち自分も習うと思う。
菊花台 台湾出身のジェイとして知られる中国の人気作家の曲。二胡に合うので、我々もレパートリーにしている。
喬家大院 映画のロケが行われた山西省の建造物の名前で、映画音楽。
蘇南小曲 テンポのいい中国の民間音楽を二胡にアレンジしたもの。今年の教室の発表会で自分はこれをソロで弾こうかと。
情熱大陸 葉加瀬太郎作曲のテンポのいい曲。ドラマのテーマ曲だった。
そしてアンコールが賽馬。
自分でもやりたい曲が出てきて、とても参考になった。
写真、動画すべてOKというのも、こだわりがない若者らしくてとてもよかった。