天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

チベット映画「巡礼の約束」

 自分の私生活に対してコロナの影響といえば、夜のレストランでゆっくり食事できないくらいで、感染者などは知った人たちの中にはいなかった。が、今日は身近に影響している人もいることを認識した。

 今日は、3か月に一度の検査日だった。が、先日JK医大病院からの電話で、私の担当の先生が「濃厚接触者」になってしまったので、2週間待機となり出勤できなくなったそう。で、今日は血液採取だけで、結果を聞くことなく、別途その日を設定した。

 と言う訳で、いつも採決から診断までの長い待ち時間が無いので、いくつか予定を立ててみた。せっかく都心に行くのだからついでに出来ることはしておこうという感じ。不要不急なことを避ける気は無し。

 一つ目は今月ある二胡検定の会場下見。これはやはりコロナの影響か、会場に予定されていた場所が、洗足学園音楽大学から、汐留メディアタワーアネックス1Fに変更になったという通知が、受験票とととも送られてきた。住所が新橋に近いので、どんなところか、病院の後で見に行った。行って見てよかった。わかりにくい場所で、当日ぎりぎりで探すとなると焦るかもしれなかった。

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 スマホの地図を見ながら、JK病院から徒歩約10分。左端の写真の右奥に映っている高いビルだろうと思ったらちがった。このビルの正面は右端の写真だが、ここでなくその隣の小ぶりなビル。真ん中の日比谷神社の後ろに見えるガラス張りの建物だった。メディアタワーは当初見た通りだが、アネックスとあるので、別館だった。フロアが本体より狭くて、ここかしらと思ったが、受付のお姉さんに予定の日に予約が入っていることを確認したので間違いない。

 次は神保町へ行って映画を見る。先日東中野のポレポレ座で目に付いた岩波ホールでの”チベット映画祭”。この機会に一本見ておこうかと。

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 こんなスケジュールで、しばらく毎日やっている。当日行って大丈夫か。ダメ元で行ったら大丈夫だった。13:00開始の「約束の巡礼」。ただ、新橋の会場確認で手間取ったため、チケットを手にしたのが12時20分を周っていた。買ってから昼飯、と思っていたがビャンビャン麺とか蘭州ラーメンとか凝ったものを食べに行く時間はない。神保町といえばカレー。カレーは認知症予防に良いと知ったばかりなので、近くのカレー屋さんに。と思ったら、同じ考えでか映画館から出てきたおっさんが先に入ったので、スルーしてしまった。

 が、ふとかどを曲がるとスズラン通りのロシア亭が目についた。懐かしい。ずいぶん昔にこの店で初めてロシア料理なるものを食べた。運よく席も空いており、ランチセットを注文。

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最初に出てきたのは、小さなサラダとパン。セットの値段は980円。

次にボルシチ

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ボルシチは野菜スープ。そして小さなカップに入ったマッシュルームシチューは、パンのフタがかぶさっている。これがもロシア料理然としたもの。デザートはクリームチーズケーキか。これにメニューにはチャイと書いてあったがロシアンティーでもつけてゆっくりしたかったが、映画の時間が迫っているのでサクサク食べて岩波ホールに戻る。

 今日見た映画「巡礼の約束」のはじめのころのシーン。

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 病の診断を受け、それを隠して五体投地でラサまで巡礼に出るという妻のために、身を投げ出すときに手につけるツッカケのようなものを夫が作っているところ。この妻には前夫がいて、その前夫との間に男の子がいるが、里にあずけていた。

 病弱な彼女は、五体投地でラサに着く前に命を失う。夫は親の世話のために始めは同行できなかったが、心配で親の面倒を人に頼んで追いかけてくる。息子も学校嫌いで母親についてきた。その二人が母親のあとを継いでラサまで行く。その間の人間模様がこの映画の主題。チベットの風景と、五体投地はたいてい付添人がいることなど、具体的な行われ方が分かった。通りかかる道に住む人たちも巡礼者には協力的。

 妻は、自分の命が短いのを知って、前夫との約束だった一緒にラサへ巡礼に行くという、その約束を果たしたくて巡礼を始めたのだった。背中のリュックには前夫の遺骨で作った仏像と二人の写真を背負っていた。自分がもう行けないと悟ったときにそのリュックを息子に託す。

 

 朝からあちこち行って、映画を見たので疲れた。

 今日の血液検査は、本来その結果を見て数値が悪化していたらやはり薬の追加だ、と医者に言われるはずのものだったが、結果を知る由もなく。通常通りの生活を続ける。

 映画の中の妻ではないが、完治しないと言われている病気を気にするより、体が動くうちにできることをどんどんやるとするか。