中国笛のイベント
いろいろとお出かけ解禁モードになって、老人の日じゃなくて敬老の日を含む4連休は出かける人たちが多かったようだ。うちの息子たちも二家族で同じキャンプ場に行って、連休最終日はウチにほぼ全員集合してくれた。孫のうち一人は出かけに熱を出してママと自宅待機したようだが、最終日は我が家でそろって遊べてよかった。
自分も昨日は久々にでかけた。点心つきの中国笛を聞く会というもの。
葵禅というのは、東中野にあるカフェ。コーヒーの講座などもやっているらしい。そこで池英籌という人が笛の演奏をするイベント。この方は中国から1989年に日本に来られたということ。ちえいちゅうとふり仮名してあった。
行ってみて驚いたのは、中国笛といってもいろいろ種類があし、そのほぼその全部を披露してくれた。珍しいので、以下紹介してみたいと思います。陳さんも笛だけのイベント開催は久しぶりということで、張り切っているようだった。
まず点心のほうから紹介。
左側が点心セットで、日ごろカフェのメニューにあるそうだが、この日はパンダのお饅頭がおまけだそう。パンダの左は小籠包。その上の緑色の翡翠餃子。一番上の桜色に見えるのは蟹焼売。その右の黄色が花びら魚焼売というのだそうで、タラのすり身を黄色い皮で包んだ焼売。飲み物は鉄観音茶を選択。これも久々で美味しかった。
右の皿は、休憩時に出たお菓子。メニューには自家製緑豆ケーキとあったが、四角いのがそれだ。甘さ控えめの練り菓子で香りもよかった。小さな桜の花びらの形は、桜の香のするプリンのような食感。その下の桜の花の形のお菓子は、この小さな中に白あんが入っていて手が込んでいた。
さて笛の方は、写真をバシバシ撮ってくれとのことだったので笛の登場順に。
左が中国のいわゆる横笛。写真は低音笛といって低い音用の大きな笛。通常は同じ作りでもう少し小さいものを曲笛と呼ぶらしい。この横笛は、吹き口の近くに薄い膜を張った穴があり、それが独特の響きを醸している。
以前深センの楽器城に行ったときに小さな横笛を買おうと思ったが、この薄膜の管理が面倒そうだったので買わなかった。今日の説明ではその部分を閉じて吹いてくれたが、ちゃんと音は出る。幕の響きがないと少しかすれた風情が無くなりクリアな音だった。
右は、形状は横笛の一種だが「巴烏」という雲南省の楽器。音の響きが同じ雲南省のひょうたん笛に似ていた。
次は「塤」と「排簫」。左がスンとかいう土笛。陶器でできたオカリナのようなもので、中国の笛の中で古代からあり最も古いもの。これは知っていて一回り知さなものを土産に買ってきたものがうちにもある。
右がアンデス山脈でコンドルは飛んで行くを吹くようなものと同じ作りの排簫。簫が並べてあるとい意味だろう。音はそのアンデスのケーナとそっくりのかすれた音。
次から後半。
池さんは衣装替えしている。左の横笛は「梆笛」というもので、自分が二胡で練習している梆子風(バンズフェン)という曲と同じ「梆」(中国読みはバン)の字で、中国の北方地方の楽器という紹介だった。梆子というのはその地方の地方劇(京劇のようなもの)なので、そこで使われた楽器と見た。
右は縦笛。「堅笛」と紹介だった。縦笛は尺八もあるのだが、この日は尺八の演奏は無かった。最後は先ほど書いたひょうたん笛で「葫蘆絲」と書いてフルスと読む。これは私も1本もっている。
このフルスの演奏の時に、池さんのお弟子さんという人が現れてデュエットで演奏してくれた。客の中に中国服を着た人がいるなと思っていたら、こういう手回しになっていた。聞けば、この人は二胡仲間と3人で来ていて、後で気づいたが二胡を持った人もいた。
終わってから写真を進められるので、池さんと同行してくれた友人のIさんといっしょにポーズ。右のお皿はその後新宿で行ったジビエ料理。
実は東中野には、「孤独のグルメ」でチェックしていたアフガニスタン料理の店があり、終わったらそこに行こうと思っていたのだが、火曜定休で残念。Iさんとも久々なので食事をしたいと思い、新宿でかねてチェックしていたジビエを食べさせる店に行った。
日ごろ、自らしている食事制限では牛豚は食べないが、野生動物の肉なら体にいいと読んだことがあるので、チェックしていた。この写真は右から猪豚、鹿肉、子羊。真ん中が淡路島の玉ねぎ。本来ならこれにウサギと、鴨を付けたメニューがあるのだが、この日はコロナや連休で物流が滞っており三種盛りだけという話だった。次はぜひともアフガニスタン料理に行きたい。
帰宅すると孫たちはそろぞれ帰った後だった。
ひょうたん笛のお姉さんは、我々の二胡との共演をお願いできそうな雰囲気なので、ちょっと一言かけておいた。どうなることやら。