マチネの終わりに&マディソン郡の橋
家内が買いもに出かけたので、TVを占有して映画を見た。映画館に行かなくても映画が見られる便利な時代。DVDのレンタル屋さんに行かなくてもネット配信できる便利な時代。テレビも昔昔に比べると大きな画面になったので、映画鑑賞に堪えられる。
ということで見たのは、先般読んだ「マチネの終わりに」。
ストーリーは読んで知っているので、俳優さんたちがどのように役回りをこなすか、また舞台となっている景色を楽しめる。そしてこの映画に関しては、優美なギターの音色が響いている。舞台は、パリ、東京、ニューヨーク、マドリード。
エンディングのマンハッタンのセントラルパークでの場面がどのように終わるか見てみたかった。
この場面は、パリのレストランで初めてのデートのシーン。
エンディングは、いったん別々の人生を歩みだした二人が、この後よりを戻すのか、それともお互いの存在を目で確認し合ってセントラルパークを去るのか、見る人、読者の創造に任せている。この時点では二人とも子育てをしている状態なので初めてあった4,5年前のようにはいかないだろう。というのが一般的な見方だろう。
プライムビデオで見終わって、画面をテレビにもどしたらBSで「マディソン郡の橋」が始まったところだった。これはその昔本で読んだ。こちらも中年男女の恋物語。思わず引き続き見てしまった。クリントイーストウッドの主演で監督を務めた映画。
「マチネの終わり」が40を過ぎた若くない二人の恋物語で、たった三度しかあったことのない相手に恋をする。「マディソン郡の橋」も二人の子持ちの農家のおばさんが、たまたま立ち寄ったカメラマンと恋に落ちる物語。たった4日間の恋物語だったが、そのおかげで彼女はうんざりするような田舎の生活を続けてゆくことができたというオチになっている。
老いらくの恋ってやつも生きるよすがになるんだ。
どちらの映画も、最後は一服のさわやかさを味わわせてくれる。
たまには映画もいいものですねえ。
今日の二言
Understand Separate Realities
価値観が違う人がいることを認めれば、自分と考えが違うことにイラつくこともない。
Develop Your Own Helping Rituals
日常の良い習慣を身に着けよう。例えばゴミを見つけたら拾うとか。見ていて善行を真似する人が増えてくる。
話が戻りますが、「マチネの終わりに」を読んだおかげでクラシックギターの良さを再認識することになり、最近のギタリストでクロアチア出身のアナ・ビドビッチという奏者を画面で見て聴いてすっかりファンになってしまいそう。