天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

最後の登園-涙のお別れ

 

  29日は、孫リンの保育園の最後のお迎えだった。卒園式は2週間ほど前に済んでいるが、保育園というところはパパママの両方がお勤めで、勤務中に子供を預かるところ。

 なので春休みも夏休みもない。年度末のこの日まで通う。孫リンはこの日が最後の登園ということが分かっていたので、朝の写真でもピースしながら顔が曇り気味。

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 年度末のこの日は、両親とも帰りが遅いので、ジイジの出番。

 迎えに行くと、いつもすぐに買える用意をするところだが、ここの友達と遊ぶのも最後と分かっているせいか、「トランプが途中だから、終わるまでやっていいか?」と聞いてきた。無論「いいよ。ゆっくり遊んで、終わるまで待ってるよ」と返事。

 それでもなかなか終わろうとしないので、いつもリンの髪を結ったりしてくれる先生が呼びに行ってくれた。そしたらいきなり孫リンが先生に抱き着いて泣き出した。先生も泣いて困り顔。

 そこで園長先生がリンを呼ぶ。今度はそちらに抱き着いて泣く。次に担任の先生と次々と涙のご挨拶。別れが悲しいなどと誰も教えないのに感じるんだ。そういう様子は涙無くしては見ていられない。

 これからこの子も別れと出会いを何度か繰り返しながら成長するのか。そうやって人の痛みの分かる、いい大人に育ってほしいと願う。

  ひとしきり泣いて帰り際には、ジイジにおねだりを忘れない。

「イオンの4階に行きたい」というので、「そこに何があるの?」と尋ねると「本屋さんがあるから」という。そこに欲しい本があることは、どうやら保育園の友達から聞いていたらしい。

 本屋に向かう途中、「今日が最後のお迎えになったけど、小学校に入ってもパパママが遅いときはジイジが来るから」と言うと。「4月はパパがいるからいいの」という。「???」よく分からないのでどうしてか尋ねると、パパが仕事を変わると言う。

 そんなことは聞いてなかったし、本人は言いにくくて言わなかったのだろうが、パパママの話を聞いていたリンがジイジに話してくれた。

 パパもこの日が最後の出社でお別れしていたのだった。

 世の中も変わって、昔のような終生勤務ということは無くなった。元の会社の後輩でも、何度か転職をして、元の会社に戻った人間がいた。

 そういう風に考えれば、息子のことも自然に受け止めてもいいのかもしれないが、世の中が変わっただけでは済まされないものを感じる。

 40歳以上の引きこもりが61万人もいて、39歳以下のその人数を超えているとか。正社員が減っていることと関係があるはず。イヌHKの報道は、そういうところまでは踏み込まない。

 雇用状態が良くない。人材派遣会社がピンハネで儲ける分、派遣社員の生活は落ち込む。それでも、即ち派遣労働力でも足らない分は、外国人労働者を雇う。技能研修性とは名ばかりで、待遇に耐えられずに逃げ出すアジアの労働者がとてつもなく多い。

 若者たちに「ガンバレ」だけでは済まされない。そういう日本になっている。

 孫リンたちから目が離せない。