天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

 偽りの帝国 熊谷徹

 今月発売の本、予約買いをした。ドイツ在住のジャーナリスト熊谷さんの本。
 前から気になっていた「ドイツ人が見たフクシマ」(http://goo.gl/evXZHg)を読んでいると、こちらの本も出るようと出てきたのでAMAZONに予約しておいたのだった。読んでみたら、フォルクスワーゲン社(以下VW社)のことを書いたものだった。

 アメリカでディーゼル車の排ガス規制を違法ソフトでごまかしていたことが発覚して、大変なことになっているVW社の実態を書いたものだ。「偽りの帝国」とはVW帝国のことだ。
 今回の事件の違法ソフトとはどういうものか。ディーゼルエンジンの検査の時だけ排ガスが基準値を下回るように作動する制御装置をつけたものだ。通常時は排ガス制御が作動しないで、燃費効率を優先しているというわけだ。そういう車を売っていることが発覚した。通常の市中走行時は装置が作動しないので、大量のCO2やNOXを空気中に排出する。実際の走行テストを行う団体により指摘されたものだった。
 この本では、なぜVW社でこのようなことが起きたのか、他の自動車会社はどうなのかということが書かれている。
 VW社は、その株主構成が特殊で、創業者ファミリーと地元市政府、それに企業内組合の発言力が強い。米国で起きたこの不正事件は、現場の技術者がやったことで経営者は知らなかったということになっているが、この本ではそんなはずはないという実情が示されている。
 この会社は米国市場では日本のトヨタに後れを取っている。それを巻き返すためのディーゼル車戦略だったが、見事に失敗。
 こういう企業体質は、VW社の特殊性によるものではなく、利益優先で動くグローバル企業は皆持っている体質だろう。
 ディーゼルエンジンの不正は三菱自動車でも発覚した。実は自分も国産のディーゼルエンジン車に乗っている。クリーンディーゼルというコンセプトが良くて、ハイブリッド車にしないでディーゼル車にした。今のところ燃費とか走行性能には満足している。マツダアテンザという車だが、不正な計測がされてないことを祈っている。頼むよ。