がんを治す抗がん漢方 王振国
この本はタダで手に入れました。ネットを見ていて、申し込むだけで送ってくれるとあったので、試しに申し込んでみたら送ってきました。怪しくないかと思われるかもしれないが、一緒に表紙に写っている帯津良一先生を聞いて知っていたので、決して怪しい本ではないだろうと思い、住所氏名などの個人情報を提供して申し込んだ次第。
いい本だった。一口で言えば、著者の王さんが作った「天仙液」とか「天仙丸」とかいうがんに効く漢方薬の紹介本だ。
この王さんは、中国の山奥の北朝鮮に近い長白山の麓で生まれ育った。食べるだけが精一杯の極貧の農家だった。病気になっても医者に行くお金もなく、山に自生する植物が体にいいという言い伝えがきっかけで、周囲の人たちにいわゆる漢方を処方してあげて喜ばれ、それがきっかけで苦学して学校に行って薬の研究を始めた。
その結果出来上がったのがこの薬。25年前のことだ。始めは「天仙丸」という丸薬だったが、大きくてがん患者には飲みにくいだろうと、さらに研究を重ねて液状にしたものが「天仙液」というわけだ。液状がいいという指摘は日本の帯津先生がしているらしい。
漢方薬というのは、なかなかエビデンスがなくて薬として認可されないものが多いが、これは幾つも快方に向かった症例がある。この本の中にも、どのように天仙液を使い、どう回復したかを患者自身が語っている。
西洋医学のがん治療は、手術によるがんの摘出と抗がん剤による、がん細胞の抑え込みであるが、この抗がん剤ががん細胞だけでなく健康な細胞も殺してしまうので、いろいろな副作用が出る。またがんはすぐに転移してしまう。
そこへいくと、漢方による治療というのは、がん細胞を抑える免疫力を患者自身がつけることを助ける役割をするらしい。
本には天仙液の材料までずらりと書かれている。冬虫夏草、霊芝、人参、などなど名高い薬草がずらりと並んでいる。これが体に吸収しやすく出来ているのだろう。どれも高級な材料なので、決してお安いものではないだろうと思う。保険が適用になればいいのだろうが、おそらくそうなっていない。
帯津先生というのは、がん治療に漢方や気功を取り入れている人で、実は呼吸法の曽紅先生からその名を聞いたのだった。しかし、この成分を見て、がん細胞が抑えられたという例を聞くと、がんでなくとも体力回復には飲みたくなってしまう。とりあえず、自分は当面呼吸法だけで頑張るか。