会社から仕事で外出した帰りに、皆で池袋で辛さのきいた中華を食べようということになった。行ったのは、初めての店で楊さんの家庭料理という店。雑誌やテレビで、汁なし坦々麺が紹介されたらしい。
狭い小さな店だったが、次か次に客が来る。たびたび行く知音食堂の方は、お客さんは中国人が多いが、こちらはほとんど日本人のお客。こちらも知音食堂と同じ四川料理で、辛いメニューがずらりと並んでいた。店主の楊さんは恐らく四川出身だろうが、そこで働いているお姉さんに、出身を聞いたらなんとハルピンだった。
彼女はまだそれほど日本語が上手でなかったので、中国語で少し突っ込んだ質問をしてみたら、学生ではなく日本語もこちらに来てから学習しているらしい。簡単に言えば、日本まで出稼ぎに来ているということだ。
中国から日本へ、富裕層がどんどん観光と買い物に来るようにはなったが、まだまだ出稼ぎ者も数多くいる。そういえば、日中友好協会で行った春節の会で隣り合わせた中国の若者は、建築業界で働いていると言っていた。簡単に言えば、土方の出稼ぎに来ているのだ。
ともかく、今日の中華料理屋さんは、日本人客に対して四川の辛い香辛料を使っているので、辛さを調節しますか？と丁寧に訪ねていた。調整を頼まない我々には、容赦なく辛い料理が出てくる。それでも久々に本場の辛い料理に、皆堪能して帰った。写真は撮る暇がなかった。
