天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

初詣と年賀はがき

 まだ三が日ということで、正月の話題。

 天気も良く、静かな休日となった。TVでは箱根駅伝。青山学院はすごい。指導者でこんなに変わるんだ。昨日、駅伝の中継地点の付近に住む旧友がFacebookに選手たちの走る様子を写真に撮ってアップしていた。彼は腎臓を患って透析生活で、「後5年頑張る」などとやや弱気なことを言っている。まだまだ生きられるさ。

 自分も昔はよく走ったものだったが、今や散歩も遠くまでゆくとトイレの問題があるので長距離走はままならない。そこで以前はよくジョグで行った城山湖までの道すがら、小さな神社があったのでひとまずそこに初詣した。一番身近な初詣。

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 左側に大きめの地蔵が一体。右側には小ぶりの地蔵が七体。何神社かよく分からない。もう少し先に行けば、トイレも備わった大きな神社がある。が今日は2020年の散歩の初日なので、ここまで。無理しない。

 帰ると年賀はがきの第2弾が届いていた。

 今年は、5人の人が新年の挨拶状は今年限りにします。という注釈付きだった。うち4人は自分より高齢。会社の先輩だった人。結構親しくしてもらっていた人もいて、ちょっと寂しい。もう一人は自分より年下。昔、業界で米国研修団に一緒に参加した人。役人。昔は監督官庁の役人と一緒に研修旅行に行ったりしたのだ。優雅な時代だった。今はもうこの制度はとっくに無くなった。ともかくその程度の付き合いでは、賀状もいい加減やめたい、ということだろう。

 賀状は、そろそろ負担なのでやめる人が増えてきた。自分は今のところ家内が毎年版画で作るので、それを使って継続している。ピーク時の半数ぐらいになったが、やめたと思った人からまた来たりして、返信かいたりしているとなかなか減らない。まあ、出来る間は続けるか。

 明日は二胡レッスンの開始の日。自分の受ける二胡検定まであと訳一週間。今回は前回より二段階上を目指す。登って行ける時間に限りがあるので、三段跳びくらいしたいところだが、地道に実力をつけながら登らなくては。ゴルフをしていた頃に握りつぶしてしまっていた左手の薬指をきれいに使うのが困難。リハビリのように根気よく動かすことで、何とか克服したい。 

年末年始に感じたりしたこと

 孫たちが、それぞれの家に帰りました。年末から来ていた琳ちゃんは、帰るのがいやだと泣いてぐずってくれました。従妹の姉妹と3人で遊ぶのがよほど楽しかったらしく、「妹がいないのはママが悪い」とまで。

 それはそうと、昨年末ごろに朝日新聞で、共産党の志位さんが年明けに日本共産党の綱領を改定すると発表したことが伝えられ、その中で中国共産党覇権主義とは路線が違うということで、中国批判のような発言について色々と異論があった由。

 一帯一路という言葉をどう見るかの問題も含んでいると思う。覇権主義そのものなのか。これを共産党が言うから違和感があるが、中国とは元々そういうことを是として来た国ではなかったか。

 これについて書きだすと長いので、またの機会にするとして。この年末年始に山本太郎氏は炊き出しに参加していた。

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 このことは、パフォーマンスと揶揄するのではなく、言行一致の行動と見るべきと思う。不幸にして不幸な年越しを迎えなくてはならない人たちに、今できることをする活動に参加する。そういうことだと思う。ゴルフしているアベピョンとは雲泥の差。

 それにつけても、こういう行動をするには身体も丈夫でなくてはならない。自分のようなロートルがフラフラ行っても、また倒れたりしたら周囲に迷惑をかけるだけ。

 なので、元気になることも今年の課題にしておこう。

 自分の身体は自分で責任が取れる状態を維持する。そういうわけで、かねて予定したがん保険の解約もしよう。古い保険なので、入院にした時しか役に立たない。入院治療はしないという決断とともに、無用な出費を抑えて他に役立てようかと思う次第。

 ということで、月並みですが今年の目標。

1.1年の健康年齢を加算すること。そのために運動不足にならないように。

2.細々でいいので身辺整理(断捨離)を続けること。

3.資源の無駄遣いには気を配ること。消費社会からの離脱、とまではいかないが無理なくできることはする。

4.外の世界に目を向け続けること。方法は、本だったり、旅だったり、ネットだったり。ネットは確かに最強の情報源になるが、これだけではね。昔から現地現物主義を標榜していた。

5.二胡は、簡単に上達しない年齢ではあるが、諦めない。決して諦めない。但し時間の使い方はバランスよくすること。

 これ以上書いても、絵にかいた餅になるのでこの辺で。

新年快乐

 2020年になりました。

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 昨日の大みそかに来てくれた孫リン一家の、パパママが恒例の山歩きに行ったので、朝から孫リンと映画を見に行きました。

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 孫リンは昨年末に一度見たのですが、また行きたいというので二人で見に行きました。お正月にこういう映画は、混んでいるだろうと思いましたが、昨日のうちにネット予約して、提携駐車場も調べて行ったら楽勝でした。便利な世の中になったものです。

 映画はなかなか良い映画でした。さすがディズニーだな、という感じ。

 次は「ムーラン」の実写映画が出るようなので、ぜひ見に行きたい。日頃見る中国映画との比較をしてみるのも面白い。

 さて新年となり、中国版SNS微信習近平の2020所感が載っていたので紹介。

 


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最後に習近平主席は、「一刻も無駄にすることなく、日々を大切にし、共に2020年を迎えよう」と新年のあいさつを締めくくった。

 実績と、希望と、実現可能な予測を述べている。

何の実績もなく、嘘ばかりついているアベピョンとは格が違うことが分かる。

今年の10大ニュース

 今年の10大ニュースを思いつくまま、自分なりに列挙してみました。

大小取り交ぜで、思いが色々なので<解説>しときます。

1.れいわ新選組の台頭

2.アフガニスタンでの中村医師の銃撃事件

3.台風被害

4.二胡検定

5.二胡ボランティア

6.腐敗政権が日本にいる不思議

7.県民投票結果を考慮しない辺野古基地建設の続行

8.団体旅行初参加

9.グレタさん

10.無事に1年が経過

<解説>

1.山本太郎氏が「れいわ新選組」を作るという話を聞いたときには、その名前に違和感を持ちました。そういう人は他にもいると思います。チャラチャラした感じ。だから信用しないという人も場合によってはいるかも。

 しかし、「新選組」は幕末の新選組に拘らず、文字通り「新しく選んだ(もしくは選ぶ組)」と解釈する。「れいわ」も「令和」という漢字を使わず、時代に迎合しない。しないけれども平成から令和に時代は移っている。そこで新しく出直すのだという気持ちが込められている。と思うと、この名前に違和感も無くなり、ともかく山本太郎氏がどういう動きをするのか注目していた。

 新宿の該当演説会に行き、茅ヶ崎まで彼のことを撮った映画を見に行った。その結果、やはり今の日本を変える起爆剤そのもの。「政権を取りに行く」と明言するその心は、そうしないと今の日本は変わらない、という必死の思いが伝わってくる。

 彼のことを嫌う人もいる。ポピュリストであるとか、仲間に選ぶ人選に脈絡が無いように見える。しかし起爆するときに、したり顔の脈絡など要らない。

 この段、書きだすと切りがないので、ともかく来年も今年以上に応援したい。

2.中村医師の銃撃事件は、本当にショックだった。

 らい病患者を治す医師として派遣されて以来、現地の人に本来必要なものを模索し、井戸を掘り、用水路を作るという事業まで30年にわたって行ってきた。資金はペシャワール会という団体の集める寄付。日本政府の事業ではない。

 その彼は、紛争の起きる危険なアフガニスタンでも、彼を知ってる人間は政治的立場に関わらず誰も狙ったりしない。ということで、今まで活動が継続されてきた。途中、ボランティアの青年が犠牲になったこともあった。それでも活動は継続されてきた。

 それがここへきて、中村氏が銃撃の対象となったのは、日本の自衛隊が海外派遣をするようになって以降、日本人も標的になってしまった。それなのに、アベピョンはしたり顔で上から目線の感謝状を贈ったりして、不愉快千番。

 死というものを身近に感じる出来事のひとつでもあった。

3.台風の被害が大きかった。千葉ではまだ屋根がブルーシートのままで年を越す人たちがいる。過去形ではない。これについては二つのことが思われる。

 ひとつは、税金の使い方の問題。氾濫が予想される河川の調べはついており、そこに対する対策が遅れていたことで、被害が発生、または大きくなった。遅れていた原因は予算措置がそこに優先されなかったこと。国の管理下にあるべき1級河川などはダイレクトに国の責任。無駄なところ(辺野古の埋め立てや防衛予算)に血税を使うのをやめれば、お金はでるはず。

 事故発生後の対策がボランティア頼みになっていないか。自衛隊の出動が無かった又はあまりにも遅かった。こういう時に、救助や原状回復に力を発揮するのが本来の自衛隊ではないか。これも長くなるので次。

4.二胡検定

 今年の1月初めて受けた二胡検定に辛くも合格。気をよくして更に上級を目指して受けるのがもう年明けの1月12日。老いて始めた楽器なので、若い人のようには上達しない。その分練習でカバーしようと意気込んでいるが、取り組みをさせてもらっていることでありがたい。親身に教えてくれる先生にも感謝。

5.二胡ボランティア

 ボランティア活動にもいろいろあるが、趣味と実益を兼ねて始めたボランティア。今年3月に始めたのをきっかけに、主に地元の施設で演奏させてもらった。4月から10月までほぼ毎月。付き合ってくれた二胡友に感謝。来年は二胡は実力アップを主眼にするので、ボランティアがどこまでできるか。

6.腐敗政権を放置している日本

 現政権の腐敗ぶりは目に余る。お隣韓国ならロウソク革命だっけ、国民が朴槿恵大統領がやめるまで運動を辞めなかった。日本はどうしてこういうことができないのか。

それはこの松尾さんがつぶやいている通りだと思う。

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松尾貴史氏のツイッター

 目先の生活に追われているとか、やれラグビーだオリンピックだと日本を鼓舞するようなイベントに国民の目を向けさせているメディアも悪い。

7.辺野古基地建設の工期が伸びるなどという報道が最近されている。基地建設場所が、軟弱地盤であったことが工期延長の理由。問題はそんなことではない。今年の初め、沖縄県の県民投票で沖縄県民の「基地建設反対」という明確な意思表示がされたにも拘わらず、米国しか見ていない現政権は工事を辞めようとしない。見直す姿勢すら見せない。工事業者に関わる不正の話もある。民主主義国家とは思えない。

8.団体旅行に初参加というのは、先月の雲南省・越南の旅のこと。駆け足でブログにも様子をアップしたが、行った先は面白かったが「疲れた」というのが実感。

 やはり旅はマイペースで動かないと、体力的にも精神的にも負担が大きい。次は、国内でも国外でもほんとのぶらり旅がしてみたい。

9.グレタさん。これはスウェーデンの少女が、本気で怒っていること。地球環境の破壊を大人が放置している、と怒っている。ズバリそうでしょう。

 今年の日本の台風被害が大きかったことも地球温暖化の影響で、台風の規模や進路が変わってきていることに遠因がある。温暖化対策はCOP何とかで世界的に論議がされているが、米国が抜けて中国なども開発途上の名のもとに実効施策がされないまま。

 地球環境を壊しておいて宇宙開発もクソもない。太陽系の大きな時間の流れの中で、地球の温度が変わってゆくことは止められない。しかし、人間が自ら破壊する愚を行うことに、グレタさんは怒っている。

 地球は、人間だけが住む星ではない。絵本作家、加古里子氏の未完の地球の歴史図では、人類は途中でいなくなっている。地球はいずれ人類が住める環境ではなくなる。今の経済優先の動き、グローバル化も含めてそその時期の到来を加速させてしまってきた。

10.などなど色々とあった1年であったが、こうして振り返ることができる如く生き延びた。温泉でぶっ倒れたときは、今思えばかなりやばい出来事だった。そのまま意識が戻らないこともあり得る事態だった。病気の経過もそう。とにかく1年が経過した。うちの周囲は大きな災害も事故もなかった。そういうこと自体が一つの出来事、という時代になった。

 

 ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。来年もまたよろしくお願いします。来年は上記の事態が、いい方に進展しますように。少しでも。正月用にこんな本を手に入れました。

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ではでは、孫リンの来るのを待ちながら。

検査結果と、もらった本

 今年最後に行った検査結果を公表しつつ、病院の待ち時間で読んだりした本を紹介します 病院検査は前立腺がんの血液検査で、数値が上がってしまった。

 3か月前に3.44だったものが、今回4.48と正常値目安の4を超えた。と言ってもちょうど1年前と同じくらい。

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 医者からは、5.4を超えたら飲み薬を追加すると脅かされた。マニュアル通りなんだろうが、病院でする注射以外の取り組みの影響には興味がないらしい。免疫力とかそういうことで自力回復する話は、医者の商売には無用のことなんだろう。

 医者の見立ては、ホルモン治療で抑えるのは限界があるので、そろそろそういう時期と言わんばかり。前回もこの治療が効果あるのは平均17か月のところ、その期間を超過しているのでいい方だと話していた。が、それも限界と言いたいのだろうが、そうだろうか。自助努力を継続するぞ。

 自分なりの原因究明は、やはり旅行に行って食生活が乱れたこと、それと最近まで控えていた珈琲を飲むようになったこと、などが関連しているのだろうかと考える。

 ところで今回の血液検査ではPSA値以外は改善している。コレステロール値や中性脂肪のこと。改善と言っても、まだ基準値より高くHighのHがついている。これはひょっとすると珈琲がいい結果になっているのかもしれない。コーヒーはそういうものに効くから体にいいのだと話している人がいた。

 とにかく初心に帰って、出来ることをする。最近おろそかになっているのが運動。旅行疲れから温泉ぶっ倒れ事件以来、寒いし、ほとんど外に出ない日もあったくらい。数値悪化の原因はこの辺かな。ということで、まじめに取り組むこととするか。

 それからこの本。

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  中国繋がりの知人がくれた本だ。

 タイトルを見たときは、同じ漢字を使うと言っても日本の独自文化を持つようになれば、中国的でない言葉がいくらもあるし。と思ったが、読み進むうちに中国と日本の食文化の違いなどから使われる言葉も違ってくるのだ。てなことが分かって興味深かった。

 端的に言えば、日本が海に囲まれて、魚を食べる民族としての文化が育ったのに対し、中国では、海から遠い地域が多いので、魚は川か湖にいるさかなだけ。なので魚の種類を言い表す言葉が少なく、文字もない。そこで日本では独自に感じを作っていった。魚の名前の漢字などはほとんど和製。鰯、鰤、鰹、鯛、などなど。

 中国と言っても、今年訪問したような山岳地帯は稲作をしたり、日本とかなり似ている。元々日本人のルーツはそちらではないかという説もあるくらい。

 先日もTVのドキュメンタリーで、陝西省の山岳に住んでいた民族が次第にその独自文化を失ってゆくことをやっていた。経済のグローバル化って、そういうことになるんだ。と改めて感じる。生活が均質化するのはいいとしても、従来の文化を守りたい人はそのよううに生きて行ける世界。今風に言えば、多様性の時代。多様な存在、違いを認め合うようにならなくては、争いが絶えないことになる。

 来年も旅がしたいなあ。ひとまず、車で国内をめぐるということも前から、そのうちにと考えていたので、出来るうちに実行してみるか。

「ひとはなぜ戦争をするのか」 アインシュタイン/フロイト

 さて2019年もあと3日。今年の10大ニュースは何か考えているが、その前に今年読んだ本の紹介が未了のものを書いておこうか。

 掲題のタイトルの本を探していたら、この本も出てきた。つまり同じようなタイトルの本がもう一冊あるが、そちらは学術論文的。

 自分は、アインシュタインフロイトなどの物理学者や心理学者の本を読むことなどありえない生き方をしてきたが、たまたまこんな本に出会った。

 しかし難しい哲学書ではなく、タイトルにある質問をアインシュタインフロイトに投げて、フロイトが答えるという形になっている。

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 手紙文なので読みやすい。そして、解説もちゃんとついている。

 この書簡のやりとりのきっかけは、1932年に国際連盟からアインシュタインに対して

「今の文明で最も大事だと思われる事柄を取り上げ、一番意見を交換した相手と書簡を交わしてください」という依頼があったことによる。

 そこで彼は、「人間を戦争と言うくびきから解き放つことはできるのか?」というテーマをフロイトにぶつけた。そのやり取りがこれ。

 フロイトの回答には、人間の性癖には戦争、暴力に向かうものがあることを指摘しながら、最後には、

「文化の発展を促せば、戦争の終焉へ向けて歩みだすことができる!」という言葉で結んでいる。

 訳者のあとがきや、解説が二人。中でも二人目の解説の斎藤環氏の説明が分かりやすくうなずける言葉で綴られていた。

 そうか、自分が推進している気になっている文化交流はやはり平和への礎になりうるのだ、と意を強くするところであるが、日本は、権力欲に目がくらんだ人間、文化の文の字にほど遠い知性にかける人間が大きな顔して政治家やってる間はお先真っ暗。早く何とかしなくては。

 

雲南省のからベトナムの旅ー最終編ー

 さて、今年も残すところ1週間とはなりぬ。旅行から戻って、疲れが出て温泉で倒れたりしているうちに怠け癖がついている。

 まずは旅行の報告を年内に終わらせるか。

 旅行は、ベトナムのSAPAのあと、中国の棚田で有名と言う元陽を訪れた。行き方は、ベトナムのラオカイから来た時と同じ橋を渡って中国の河口に戻り、そこからバスの長旅。

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元陽の棚田

 夕日が沈む時が美しいと言うことで、その時間に間に合うようにバスは走った。この場所はこの風景が売りの観光地になっているが、もともとは雲南省少数民族が代々培ってきた棚田。生きるために山を田んぼにして米を作ってきた。雲南省の食べ物は米粉で作ったミーシェン(米線)即ちビーフンだ。

 これだけの広さの棚田を維持するのはなかなか人でもかかることだろうと思う。ここに住むのはハニ族という少数民族だが、その住居は整備されていた。

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 外壁こそ日干し煉瓦が使われているが、中は3階建てで戸建て住宅が隣接しあっている感じだった。その中の1件の屋内に入らせてもらったが、テレビに冷蔵庫やインターネット設備まで整っていた。

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 同じ棚田で暮らすベトナムの山岳少数民族とずいぶん暮らしぶりが違うように見える。発展段階の差なのか、国力の違いか、政策の問題か。しかしこういう建物に暮らしても素朴な生き方の一面はうかがえた。

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 家の前で、手織りの何かを作っているおばあさんたち。水牛が家の横につながれていた。田んぼの仕事に駆り出されるのだろうが、今は休閑季のよう。そういう季節も、棚田が維持されるために水は張っておくそうだ。それでないと土が乾いてしまうそう。
 子供たちは、めんこで遊んでいた。テレビゲームでなくてよかった。

 元陽で一泊した翌日は、バスで昆明に向かう。途中、建水という街に寄った。ここは、雲南省の中で漢民族が集まっている地域で、中国で二番目に大きい孔子廟があるというので見に行った。

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 なんでも、その昔漢民族の間で争いを避けてこの地に移り住んだ人たちがこういうものを建てて安住の地としたとか。そばでは中国の公園でよくみられる楽器の演奏に合わせて歌や踊りを楽しむ風景が見られた。

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二胡や中阮などのお馴染みの伝統楽器だけでなく、キーボードも参加。二胡の演奏者は中国では特にこういう場面では男性が多い。譜面を少しのぞいてみた。見慣れた数字譜。

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 こんな寄り道をして、昆明には夜ついた。翌日が昆明の見物。昆明では、中国の国歌である「義勇軍行進曲」の作者ニエアル(聂耳)の家とお墓を訪ねた。

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 まずはニエアルの家。ニエアル故居と書かれた建物に入ると父母の寝室とか保存されていた。ここが生家ではないらしいが、昆明時代はここに住んでいたとのこと。当時の写真が色々展示されていた。

 ニエアルと言えば、鎌倉の海で亡くなったのだが、遺骨はこちらに運ばれて昆明を見おろす山の上にお墓ができている。

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 ここからさらにリフトで高い山の上に登ると昆明が一望される。西山森林公園というところで、龍門風景区を見る。

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 リフトで登った山の上から岩盤に沿って階段を下りると、昔の人が掘ったという観音様が岩に張り付いている。

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 神様が8人掘られている。日本では七福神といって神様は7人とされているが、中国からこのハ人が海を渡った時、一人海に落ちて7人になったそう。ホンマかいな。

 こんな感じで自由時間が無い中、ゆっくり買い物ができなかった。それでも自分のものとしては、ニエアルの家の近くで中国服の綿入れちゃんちゃんこを買った。260元を200元に値切るのが精いっぱいだった。しかしこれは暖かくて重宝している。袖なしなので、腕が自由に動き、二胡が弾ける。