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ウクライナが東部地域を一部奪還したというニュースに、ロシアが兵力増強に一般人を動員し始めたというニュースが流れている。この関連で情勢判断と今後の動向をいろいろ観測する記事や動画がある。それらを踏まえて、私もこうだろうと思う流れを整理してみる。
<情勢>
ロシア軍の負けが込んできたことは事実。もともとロシアの兵隊は、軍事訓練だと言われて参加していた人たちがほとんど。軍隊は命令に従って行動するだけ。
ウクライナへはEU諸国からの武器援助に加えて、義勇軍のような部隊も参加している。その中で、アメリカの援助が中途半端という声もある。ゼレンスキーはプーチンをやっつけるまで反撃をやめないなかで、勝ちすぎるとプーチンが切れてしまって「核」のボタンを押しかねないので、じわじわとということらしい。
この戦争はどうなるかというと、ロシアに勝ち目はない。ロシアへの武器提供をしているのは北朝鮮だけ。それも不良品が多いらしい。つまり中国は静観している。静観しているということは「ロシア離れ」をしているということ。世界のどこからも相手にされない国と行動を共にして何もいいことはない。プーチンに恩義も何もない。
日本の短絡的な観測では、ロシアは次に北方領土経由北海道に攻めてくるとか、中国はロシアの真似をして台湾に軍事侵攻するとか言うやからがいる。がどちらもあり得ない。ロシアに今ウクライナ以外に手を出す余裕はないし、中国はロシアの行動に対する世界の反応をちゃんと見ている。台湾に軍事行動して世界の反感を買うことは、習近平にとって利が無い。にもかかわらず、台湾の危機に備えてと言って軍備を強化する日本は、米国追随の戦争産業優先策に他ならない。
<先読み>
という情勢を踏まえて、ロシアが負けた後どうなる。ということについて長谷川幸洋氏の面白い動画がある。長谷川幸洋氏というのは、中日新聞・東京新聞出身のジャーナリスト。プーチンは失脚する。そのあと第2のプーチンが出るかというと、そうではなく中国・北朝鮮よりもEU連合に参加する方向に動くという見方をする。
ロシアが友好国と思っている国からの軍事援助が無いことで、プーチンは動員令を出し、一般の国民を兵隊にしようとしている。とりあえず30万人というが実は120万人招集しようとしている説もある。ところがこれに対してロシア国内では反戦の声が上がる結果となった。招集される世代の若者は国外に出る動きが活発。ロシアの人達は世界の情勢をよく知っている。自国のやっていることが良くないと思っている人たちが大半。独裁政治がいいと思わなければ、民主制に移行してEUの仲間に入った方がいいと思うだろう。ロシア人も人種的に見ると白人が大半でEUの仲間に入ることに違和感はないだろう。
ところで日本はどうだ。国民が反対していた国賊の国葬が強行された。国民や識者の反対理由は、国会決議を経ない国葬は憲法に違反する。安倍氏は国葬に値しない。要するに手続き的な問題と、さんざん憲法を踏みにじって戦争できる国にしてきた元総理、身内の優遇に官僚に嘘をつかせて、自らも嘘ばかり。モリカケ桜の他に、福島の放射線が制御できていないのに五輪を呼び込んだ。その五輪は、汚職まみれで現在検察が調査中。
向こう3年選挙が無いので自民党政権があと3年続く。岸田総理は何か勘違いしているのか、頭が悪いのか、その間やりたい放題できると思っている。その第1が今回の国葬強行。久々に大規模の市民のデモが行われた。これを無視できると思ったら大間違い。自民党と旧統一教会の関係は追及が続く。自民党が多くの当選者を得たのはこの旧統一教会のおかげとすれば(実際そう)、旧統一教会を処分することで自民党は3年後には必ず選挙に負ける。この辺までは誰でも想像がつく。
ところで明日は日中国交回復50周年となる日だ。メディアはたいして話題にしてこなかった。中国に関しては、国葬に岸田は台湾を呼んだ。これまた中国を逆なでする行為だ。旧統一教会に支えられた自民党は世界からバカにされる。BBCは昨日の国会前のデモもちゃんと取材している。