天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

烏克蘭

 掲題の文字「烏克蘭」は中国語でウクライナ簡体字で書けば「乌克兰」。

 プーチンが戦争を始めた。何で今どきそんなことをしているのか。と疑問だったが、プーチンKGBの出身だが、1989年のベルリンの壁が崩壊した時に東ドイツにいたらしい。それが壁の崩壊、そして旧ソ連が解体した。社会主義VS資本主語の争いが資本主義が勝利した形になった。

 ロシアも資本主義的な動きになったが、旧ソ連時代の版図を取り戻すための戦い。あるいは、ソ連解体で西側の旧ソ連の国々はNATOというヨーロッパ連合に加盟した。このことがプーチンにとっての脅威だった。そして広大な国土のウクライナまでそうなることへの拒絶感が今回の行動につながった。

 おおむね以上の流れのよう。しかし、バイデン大統領はアメリカがウクライナに派兵することはない(だからロシアも武力に寄らず話し合いで解決しよう)と言ったにもかかわらず、ウクライナの軍事施設を破壊するのという名目でロシアの侵攻が始まった。民間人に被害が出ていることはSNSの動画からもわかる。

 なぜそこまでやるのか。ロシア側にとって、NATOの拡大がいかに脅威かを説明する動画も流れる。そこでは「同志少女よ敵を撃て」という小説が紹介されていたので、さっそくさわりを読んでみた。kindleの試し読みですぐに冒頭部分は読める。

 確かに歴史的に見ても、第1次大戦や第2次大戦でドイツ軍やナチスドイツに攻め込まれて大きな被害を被っている。第1次大戦の時は、出兵している間にロシア革命で政権転覆して社会主義国になった。しかし直後は中国の国共内戦と同じように、内戦が続いて落ち着くまでに国民の多くが犠牲になった。

 そういう過去を踏まえて、NATOの拡大に敏感、というのは分かる。分かるが軍事行動による解決はだめでしょう。

 中国が一対一路などと言って、かつての清朝の広大な領土の復活を果たそうとしていることに刺激されて、旧ソ連時代の版図の復活を行い、国民への求心力を狙ったという説もある。

 これはもう時代遅れだ。100年以上前の国民なら自分たちの生活を守ってくれる国家が強大になることには喜ばしいと思うだろうが、今や経済は国々の交流があって成り立つ時代。情報も自由に発信できるし受け取れる。

 事実、プーチンに対する「戦争反対」の声はロシア国内でも上がっている。当然取り締まりがあるが、おさまらない。

 今朝の東京新聞のコラムで、前川氏もロシア国民の声だけがプーチンを抑えることができる、としている。

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ウクライナへの侵攻に反対の声を上げるロシア市民

 実際、ロシアに限らず世界中でプーチンを非難する声が上がっている。それでも自国民の支持を得て、政権を強固なものにしようというプーチンの思惑は、足元の国民の圧倒的な反対にあえば、逆に政権転覆の心配が出るだろう。

 ロシアは、黒海につながる領土をえれば侵攻をやめるだろうと思っていたが、どうもそれだけではなくウクライナの政権転覆をして親ロシアの政権を作るまでやめないような気がする。

 まだまだ予断を許さない。そんな中、どさくさに紛れて核の抑止力が日本も必要とほざくネトウヨたちがいる。とんでもない話だ。無知にもほどがある。

 プーチンもここまでバカだとは思わなかった。アメリカを始めNATO諸国は、NATOに未加盟のウクライナに派兵することはしないで、経済制裁にとどまっている。しばらくロシア産の食べ物は口に入らないのは困らない。