辺野古の問題
YouTubeのライブで、辺野古の問題を考える番組を見ました。Facebookか何かで予告が出ていたので見ることが出来ました。
辺野古と言えば、沖縄県民の意思を無視して我々の税金で新たな米軍基地を作ろうとしている。しかも、その場所は軟弱地盤が問題になっているところで、莫大な費用と時間がかかる。日本の政治の汚点のような問題、と解している。
それはそうなんだが、今日のシンポジウムは海を護ろうと言う視点の論議だった。ここにはジュゴンがいて、工事が始まって姿を消したということは新聞などで聞いていた。しかし問題はそこにとどまらない。
番組は知事のデニーさんの挨拶から始まった。
まずは工事の進捗状況と軟弱地盤の状況、および工法の説明があった。
画面左側が埋め立てがほぼ終わったように見える。問題の軟弱地盤は右側。そこの補強工事を考慮すると、現在で全行程の4%くらいしか終わっていないらしい。まだ止めることができる。
メディアでは、軟弱地盤があることが最近になって分かり、工費がかさむという説明がされているが、実は前からこの問題は周知の事実だった。分かっていて適当な見積もりで実施を決めてきた。
21年前の資料。しかも断層があることも認識されていた。
砂杭を打つと言う工法の説明。
この工事ができるのは水面下70メートルまでで、実際には90メートルまで軟弱な地盤がある。
工事の現状と工法の説明は以上で、自然保護の観点からの論議があった。
ホープ・スポットとは、海洋の生態的に重要な部分にあたる保護区で、海洋生物の種の保存に不可欠な場所や、健全な海洋環境に依存して生活しているコミュニティが存在する場所を意味する。すでに海洋公園となっているものもあれば、正式な保護を必要とするものも存在する。
これはミッション・ブルーという団体が世界の海洋生物の保護区を指定している。
ミッションブルーの代表のシルビアさんからも、このシンポジウムにビデオメッセージが届いた。
字幕付きでビデオが流された。日本でホープスポットとして認定されたのは辺野古が初めてだそう。その規模と意義についてについてハワイとの比較もされている。
生物多様性という点では、ジュゴンやサンゴだけでなく、様々な甲殻類も他では見られないものが多くあるという。
これらの生物は、薬理学的に貴重な資源だということだ。即ち、深海の生物や珍種の生物は自らが生きるために独自の酵素や菌を保持している。それは人間の病気にも効果がある場合が多い。そいういものを絶滅させてしまうと、今後の研究開発に支障が出るということだ。こういう問題は知らなかった。
専門家による一通りの説明のあとパネルディスカッションが行われた。
まとめると;
最期にまた知事の玉城デニーさんが挨拶をして終わった。途中Youtubeの配信ネットが切れるというハプニングがあったが、分かりやすく貴重な情報が含まれた内容だった。毎日工事反対のデモに出かけている皆さん、ご苦労様です。