終わってほしいもの
平成でいる間が、残り100日を切った。ということもあり、平成時代がどうであったかという記事や番組がいくつも見られる。
振り返ると、バブルがはじけて、民営化が進み、平成の大合併といわれる市町村の統合が進んだ。非正規雇用が拡大し、格差が広がり、うちの息子たちの就職氷河期などというものもあった。金融業界の合併も盛んだった。
災害は、自然災害、人災ともに激しくあった。自然災害は神戸地震をはじめ、2011年の311まで地震も多く、豪雨による災害もあった。川の決壊などは、護岸工事が見送られていたという人災的なところも実はあるのだが、あまりその点は語られない。
人災は、911から地下鉄サリン事件、そして原発事故と驚くほどすさまじいものがあった。
911のビルの倒壊は、人為的なもので、飛行機だけではあそこまで崩れ落ちない。という疑惑が残ったまま現在に至る。
疑惑といえば、モリ・カケ問題が未解決のままある。ここへきて、昨年来その目くらましに政権はいろんなことをやっている。まず、地下鉄サリン事件の犯人のオウム真理教の幹部たちを、平成の出来事は平成のうちに終わらせるなどといって、皆殺してしまった。真相解明に必要な人間も。
そしてゴーン元会長のいきなりの逮捕と長期拘留。65日を超えている。二度目の保釈申請も認められなかった。
法制では、秘密保護法、共謀罪、安保法制、裁量労働制、外国人労働者の入国管理法の問題等々、自民党の多数決による暴挙がいくつも行われた。
政権の暴挙のとどめは、沖縄の辺野古新基地建設を民意を無視して実行している。
平成とともに終わって欲しいのは、今の政権そのものだ。
まともなジャーナリストや学者は、安倍政権を憲政史上最悪の政権とし、ジャーナリズムはバカが政権を持っている事実をこそ国民に知らせるのが務めだ、とはっきり公言している。
今の政権を担う連中は多くが、戦前の軍事政権の生き残りや当時の体制でうまい汁を吸っていた連中の三世たち。敗戦国であるはずなのに、どうしてこういうことになるのか。そのことをなんとも思わない、無関心な国民が多すぎる。市民活動をしている人たちを皆で応援し、支えなくては、日本がこのおかしな国状態から立ち直る機会がなくなる。すなわち民主主義が制度としてなくなってしまいかねない。