トランプへの署名
沖縄の辺野古新基地建設は本来の日本の法律に則せば、現在進められている工事は違法である。行政の決定に不服申し立てをするのは、民間人たる私人である。私人に対して、行政にモノをいう機会が与えられているのが不服申請制度だ。
しかるに、この度は沖縄県知事の決定に不服申し立てをしたのが国でるということが、はなはだおかしなことと言わざるを得ない。
憲法解釈をまげて、集団的自衛権を認めた安倍にとってはそんなことはお茶の子歳々。
つまり、この件は安倍に言っても無駄。本来の民主主義を理解できない、理解しようともしない。経団連のおだてに乗って、口から出まかせ支離滅裂を言いながら、利権に固辞している奴には言っても無駄。馬鹿につける薬はない。
さらば、アベがごろにゃんしているトランプに言ったらどう反応するだろうか、と署名運動が始まった。当然自分も署名した。ネット上で署名ができる仕組みだ。
署名が10万に達すると、ホワイトハウスはその主張を聞かねばならないというルールがアメリカにはある。それを活用した署名運動だ。
それが、わずか一週間で10万筆が集まった。ことほど左様に、辺野古埋め立てを快く持っていない人たちが圧倒的に多いということだ。
辺野古埋め立てをごり押ししてる側の言い分は、普天間基地の危険性を取り除くには、辺野古を埋め立てて新基地を建設しで普天間の機能を移すしかない、ということだ。「普天間の危険性を取り除く」という言葉は聞こえがいいが、移転先がなぜ辺野古なのか、なぜ同じ沖縄なのかという点に関しては、だれがどう考えても本土の他府県が基地が来るのをNOといっており、沖縄を犠牲にすることに目をつぶっている。
このことを認めない人の言い分は、
1.沖縄の犠牲に立って本土の人々が安穏と暮らすのは同じ日本人として不公平だろう、という正義感。
2.日本の国民が支払う税金でアメリカの基地を作るという構図がおかしい。
3.米国の極東における基地は、地政学的に見ても沖縄である必要がなくなっている。
4.仮に新基地が出来ても、いつ普天間基地が無くなるという時期についての約束がない。無いということは、普天間基地がなくなる保証がない。「2022年またはそれ以降」などという言葉は何の意味もない。
5.このまま辺野古の埋め立てを進めたとしても、工期の見方が甘い。工事完成までには10年を要する。
6.辺野古の海は、サンゴなど沖縄の海の豊かな自然が豊富なところで、生息するジュゴンなどを絶滅させる危険があるばかりでなく、沖縄の大切な観光資源を台無しにしてしまう。
7.さらにこの地域の下は脆弱地盤であり、活断層も通っている。こんな危険な場所を滑走路として維持することはお金がいくらあっても足らなくなる。
ざっと挙げただけでこれくらいは出てくる。
民主主義を守る戦いが必要になる。