原発訴訟判決
不思議なことに、メディアでは大きなニュースになっていない。ユーチューブを開くとチャンネル登録してあるChoose Life Projectというサイトがライブ放送をしていた。
今日の判決を受けての討論は画面の5人。吉田さんは司会者。
肩書が切れているので、改めて次のような方たち。
ネット上の毎日新聞ニュースでは、以下のように書かれていた。
「東京電力福島第1原発事故当時、福島県や隣県に住んでいた約3600人が国と東電に総額約210億円の損害賠償などを求めた集団訴訟の控訴審判決で、仙台高裁(上田哲裁判長)は30日、1審・福島地裁判決(2017年10月)に続いて国と東電の責任を認めた。賠償額は1審判決の約5億円を約10億1000万円に大きく増額した。国を被告に含めた同種訴訟の高裁判決は初めて。」
これは「生業訴訟」と呼ばれている訴訟で、記事にあるように原告は3600人。福島原発事故の被害者は、遠くに避難した人、避難できなかった人、国の判断で避難所から戻された人、等々いろいろ分断されている。それぞれに支援金が有ったり無かったり、打ち切られたり。
上記のネット討論では、この勝訴が他にも起きている訴訟の牽引になるといいというスタンスで話が進んだ。元福井地裁裁判長の樋口氏は、大飯原発の再稼働差し止めという判決を出した人。その根拠について、安全性に程遠い状態であるとしている。
国の責任とは、安全性に問題のある原発を稼働させていることであり、個々の訴訟の賠償金額の多寡は問題ではない。被害者が分断されていることで、いくつもの訴訟になっているが、問題の本質は日本に原発が稼働していること。
こうした訴訟は、他人事ではない。樋口元判事が最後に、キング牧師の言葉を引用して曰く、悪政は政治家だけの問題ではない、それに無関心でいることの方が問題だと。
弁護士の馬奈木さんも同様の趣旨で話を結んだ。
#福島を忘れない
嘘と賄賂で呼び込んだオリンピックに浮かれている場合ではない。来年もあり得ない。海外からの参加者がいなくてもやるとしたら、スポーツ選手は単なる商売道具として利用されるだけ。利用されて政治家になったのもいたな。