先週、三人目の孫が生まれた。はじめての孫娘が間もなく3才になるが、その妹。自分の子供は二人とも男の子だったが、孫の世代は皆女子だ。facebookに孫の写真を載せたら、この子たちが成人するころには、日本や世界の問題が解決しているといいですね。とコメントをくれた方がいた。まさにその通り。
しかしそれはまさに希望であって、現実は厳しい。鹿児島県知事が川内原発の再稼働を承認したらしい。なんてやつだ。日刊ゲンダイによると、この石川知事は九州電力とかなり近い関係にあるとのこと。
良識ある人間が普通に考えれば、今の日本で原発再稼働を是とする人間はまともな人間とは思えない。驚いたのは、地元の人達のかなりの人が、再稼働すれば労働者が集まり、雇用も増えて地元への経済効果が大きいので賛成にまわるひとがかなりいるという事実だ。ＮＨＫなどは、地元の若い世代に賛成が多いなどと、地元納得の上での再稼働だというような報道を流す。
こういう反応に対して、冷静に「だれが得をするのか」という問いを投げかける識者がいる。地元への経済効果などは、当面の間だけであり目先の効果だけである。原発の寿命を考えただけで、先々に必要となる負担の方がどれだけ大きいか。
尤もな話だ。地元の産業、特産を地道に開発して活性化するのとはわけが違う。それに、いざというときの避難場所も安全な場所に確保できていない、ということも指摘されている。福島の汚染水がまたぞろ大問題になっているときに、よくも再稼働などという方向性が出せるものだ。あきれるばかり。目先の自分の利益だけを考える人間が多い。日本人が堕落したのではないだろうか、と思いたくなる。
孫の名前は有希。希望を持ち続けて頑張る人になってほしい。
