平成最後のブログ
朝から雨。「やらずの雨」でしょうか。平成の終わりを静かに送る。
思えば、ここのところの新聞(東京新聞)にあるように、平成天皇は「象徴天皇」をまじめに追及してこられた人だった。即ち、憲法に従って自らの行動を律してこられた。生前退位ということで、大げさにメディアは騒いでいるが、これも政権の悪事の目くらましの要素があることには違いない。
今年2月の、退位に際しての挨拶のときに原稿を読み間違える場面があり、皇后の穏やかな示唆により事なきを得た。こうした皇后の行動が、また好ましく受け止められた。
しかし、こうした失敗は以前も発生しており、こうしたことを慮って陛下自らが引退(退位)したいと言い出したと推察される。
昭和天皇が病床に伏されて、亡くなるのはいつかいつかという状況を経て、あわただしく「平成」に移った時のことを考えると、今回の措置、天皇の生前退位という希望は、それこそ国民生活の混乱が無いようにとの配慮がうかがえる。
そういう意味でも、いい天皇だった。普通の人は引退とか退職するのがあたりまえなので、この人も人並みに引退したかったでしょう。
敗戦後の民主化制度の構築時期に、天皇制が象徴としてでも残されたため、元号制も残った。天皇制の是非については種々論議があるが、目下のところは憲法で定められた通りの運用をするしかない。政治利用されないように、色々歯止めをかけたりしてゆくことは今後の課題だろう。そういう論議の中で、天皇制廃止となればそれでよし。
ところで、この明人さん何歳かというと今年86才ですね。昭和天皇は88歳で崩御。86で引退して、余生をのんびり暮らしたらいいでしょう。
政権が変わって、まともな憲法論議ができるようになったら、この身分制度廃止に向けた論議をすればいいさ。今は余計なことをひっかきまわすと、また悪事の隠れ蓑にされかねないからね。