天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

生前退位

 天皇陛下生前退位について、昨日は陛下が今の情勢にあきれているせいでこういうことを持ち出したように思った。確かに、この時期にこうした問題を出されたのは、安倍政治に対する反応であることはその通りだろうが、投げやりな気持ちではなく、よくよく考えられてのことだということが分かってきた。
 そのあたり、ネットから様々な意見を拝読した。

 「これは、天皇の安倍政権への捨て身の抵抗だ。これまでも、安倍首相が好戦的な言動があるたびに、皇太子時代にヴァイニング夫人に学びリベラルな考え方をされる天皇は、あたかもそれを否定するかのように、平和への断固たる意思を示されて来た … 生前退位となれば、皇室典範の法改正が必要で、これは国会で大きな時間を費やす。そうすると、秋の国会で安倍首相が「改憲」の発議をすることが不可能になる。参院選で安倍政権が3分の2を与党が獲り「改憲」発議が可能になった直後に、天皇生前退位が晴天の霹靂のように発表された。天皇は、安倍首相よりはるかに「政治」をご存じだし、日本と国民を深く愛されている … 天皇の勝ち、安倍の負けだ。」

 「天皇は、天才的戦略家であり、こんな裏技は並の政治家には思いつかない ... 口にこそ出されないが、天皇の意思と皇室を蔑ろにし、国民を粗末に扱う安倍政権に、天皇は深くお怒りになっているのだと思う。安倍首相と違い、天皇は国民を愛し、平和が存続することを切望されている。」

 「さぁ、『天皇は国事行為のみを行い、政治的権能は持たない』。しかし、これはあくまで「天皇」のみの規定。現天皇が「上皇」になり、憲法天皇規定に縛られなくなったら、どんな護憲論、壊憲反対論を出してくるか、楽しみです。」

 「右翼と民族派の諸君、今こそ陛下の意を体して、国賊=安倍政権の打倒に立ち上がるときではないか?… アメリカの手先である安倍政権の犬として生きて、どうして≪靖国の英霊≫に顔向けができるのか?いまこそ、草莽崛起のときである。放射能に汚染された穢土ではなく、「十倍も美しい祖国」をわれわれとともに取り戻そう!祖国を愛するのに右も左もない!」

 天皇陛下上皇になって、護憲論などご自分の意見をどんどん言うようになるという読みに期待したい。
 最後の意見の中で、「アメリカの手先である安倍政権」というのが、ズバリでしょう。右翼からも嫌われる安倍政権。国民をだまし続けてアメリカに尻尾を振ることで、権力を維持しようとしている。そのあたりのこと、今孫崎さんの本を読んでいるが実情がよくわかる。