天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

退職して1年

 昨年の明日は、広州に向けて出発した日だ。つまり昨年度の残りの休暇取得して早めに会社からおさらばした。その前に近くの病院で検査をして行った。
 退職後のプランは、二胡は続けるとして、まずはかつて目指して果たしてなかった日本語教師はどうかと、蘭州まで行く計画を立てていた。
 その話が意外にもとんとん拍子に進んで、すわ蘭州に赴任かと思ったら、旅行前の検査結果で引っかかった。以来、ガンとの戦いを続けているわけだが、おかげで退職してもボーッとすることなく過ごせている。
 一時はかなりひどかったおかげで、今普通に暮らせることがありがたく、感謝している。
 二胡をやっていてよかった。小学生のころ、音楽家になりたいという思いがあったが、ピアノなどを習う余裕のない家庭だったので、まずは進学して親の期待に応えるのがせいぜいの暮らしだった。
 以後、黙々と受験勉強して、大学卒業時もとりあえず職に就いて自立した。音楽や、文学に興味があったが、そういうものに深入りする余裕が無かったし、目先の仕事と生活に大した不満もなく退職まで過ごしてきた。その間、海外との接点をもつ仕事ができたことは、視野を広げてくれた意味でとてもよい経験だった。語学が好きだったことが功を奏した。望んで努力すれば叶う、ということも何気に体得した。しかし、歴史の認識はとても不足していた。
 歴史に真の意味で関心を持ってものを見るようになったのは、仕事がきっかけで中国との接点を持つようになってからだ。二胡との出会いも、そうした中国認識の延長線上にあった。時間の余裕ができてからの、二胡との出会い。退職前には、二胡友達に「退職したら二胡に専念する」などと言っていたが、そうなりつつある。もう少しで日本語教師となるところで、それはそれで良かったとは思うが、自分の体とも向き合って、色々考えながら静かに暮らせる今は悪くない。
 それにつけても、こういう社会が次世代の人たちに続いてほしいし、世界のいたるところで、普通の生活を営むのがむつかしい地域もあることには心が痛む。
 歴史の学習を少しでもすると、今の状態がのんびりしていると続かなくなることが十分ありうることで、特に今の日本は危ない方向に走り始めている。そのことに気づかないのか、自分に無関係と気づかないふりをしているのか、
 日本の憲政史上最悪の政権も、森友問題で墓穴を掘った。ここまで国民を愚弄することは、さすがにのんびり日本も許されないだろう。しかし、かつて失脚した政権と今の政権との違いは、アメリカの方針に背いて日本のために動いたか、アメリカにゴマすりをするために日本国民の血税を無駄使いしているかの違いがある。
 米国ににらまれるか、そうでないかという差があるが、今の状態は国民が許さない。許すべきでない。うやむやを許すような日本なら先が知れる。
 退職して1年。おかげさまで退屈しないで日々過ごしている。