天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

謹賀新年

 正月も6日になって「謹賀新年」もないだろうが、明日の七草がゆまでは松の内。しかし今年はウチは喪中で、欠礼状(喪中はがき)を出しておいた。にもかかわらず、賀状が何通か届いた。
 欠礼状の宛先が移転で届かなかった人、もう賀状のやりとりが途絶えがちなのでこの際欠礼状を省いたら、今年に限って思い出したように出してきた人。そして欠礼状をチェックしないで例年の住所録に従って出す人(これは自分も心あたりがある)。
 先方も喪中で、寒中見舞いをくれる人や、メールでご挨拶の人。メールに切り替えますというメールが昨年あったのに、今年はメールも来ない人。年賀状に関することだけでいろいろ楽しんでいる。そういえば、アグネス・チャンのファンクラブからの賀状が届いているが、昨年はこれが喪中はがきだった。ファンクラブメンバーにまで律儀に欠礼状を出すとは丁寧な人だと思う。

 本は、昨年は42冊ほど読んだ。年末から、友人が渡してくれた「満州国演技」を読んでいる。全9巻で、4冊目に入ったところ。この本はすごい。満州という偽国がどうだったのか、戦後の我々は正式には教育として知らされていない。が、日中友好協会の活動に参加しているので、平頂山事件だとか慰安婦の強制連行やら、各地で行われた大量虐殺や日本軍の非道なふるまいの数々については、記録写真を含めて今までに知る機会には触れてきた。しかし、この小説を読んでいると、それらの出来事がつながりを持って、まさに歴史の事実としての臨場感がありありと浮かんでくる。日本人はみなこの本を読んで、歴史教育を補完すべきだと思う。
 満州国は経済に行き詰まった日本が取った策であり、隣国の人民を犠牲にすることで経済の問題を解決しようとした。五族協和などというインチキな理想を軽率に買いかぶった一般庶民もたくさんいた。今でも満州帰国者の中には、戦争に負けさえしなければ自分たちの新しい国家ができたのに、などと思っている人がひょっとしたらいるかもしれない。ごく少数であろうと思うが。しかし、その種の思考をする人間が現在もいて、ふざけた政権に追随しているのではないか。
 それにつけても、教育は重大な課題であると、今更ながら思う次第。