天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

カウントダウン

 この前読んだ「原発ホワイトアウト」の続編と言える「東京ブラックアウト」という本をチビチビ読んでいる。電力業界と官僚と政治家の癒着の実態がまざまざと書かれている。
 小説だが、著者は現役の官僚ということであり、一種の暴露小説。面白可笑しく書かれているが、ほとんど実在の人物がモデル又はそのものをありのままに書いている。たとえば元総理の大泉は小泉であることが明白。このようにたどっていくと、一番あくどい奴は誰なのか、わかる人にはわかるようになっている。
 しかしあくまでも小説であるからして、モデルの人物本人が訴えることはしないだろう。これは自分ですと名乗るようなことはしない。と思う。
 それにしても、実態はひどい。官僚体制というのがガンかもしれない。国民の利益よりも自分たちの利権を優先する。その大半が東京大学の出身者。こんな中に取り込まれるために志を持って東京に出てきたわけではないだろうに、権力欲、出世欲、金欲に目がくらんでしまう。
 これを書いている人は、そんな世界にいながら、その浅ましさに気づいて暴露小説を書いている。まともな感覚をまだ失っていないといえるかもしれない。
 もっとまともな人は、この世界から足を洗う。元官僚の古賀茂明氏はその一人。ほかにもいやになって辞めた人はいるのだと思うが、目立つことをやっていないで普通の人たち同様、民間のエリートか何かになっているのだろう。
 官僚もそうだが、原発再稼働はもっとひどい。安全性などどこにも保障されていない。事故の際に周辺住民の避難路すら確保されていない。地元の地方自治体の役人たちは、中央の官僚にうまく取り込まれてその手先になっている。正義感で知事に立候補して当選した人たちは、ありもしない不正事件をでっち上げられて追い出される。そういうこともこちらの小説には書かれているので、事実としてそういうことが横行しているのだ。検察庁までグルになっている。その被害にあった出来事は事実いくつもあった。
 このままでは、日本がダメになるのは時間の問題。自衛隊はもうすぐ他国のために戦争をしに南スーダンに行くことになる。そこに参加することを拒まない隊員は、自分の生活のためにやむを得ず行くだけ。米国で戦争しに外地に行って戻った元兵士に圧倒的に自殺者が多い。日本もこのままではそうなる。はやく政権交代を実現しないと日本は危ない。