天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

37 東京ブラックアウト

 原発ホワイトアウトと、この東京ブラックアウト、単なる小説ではなく、原子力ムラの実情を知っている官僚の暴露本と言える。現役の官僚が匿名のペンネームで書いたものだ。

 ただ、東京ブラックアウトの方は、新潟県柏崎刈羽メルトダウンした想定で書かれているところが実録ではない。実録ではないが、原発再稼働を押さえてきた新潟県知事が、陰謀により辞職に追い込まれる。
 現実は今まさにその後任の知事選挙の真っ最中だ。米山候補が脱原発で、保守陣営の森民夫に肉薄している。明日が投票日だ。今後の流れが脱原発に行くかどうか、この新潟県知事選挙が分かれ道だという。
 それにしても原子力ムラはひどいものだ。東京電力と、官僚と政治家の三つ巴でジャブジャブのお金を享受している。その元は電気代。
 東京ブラックアウトの方では、電力自由化を推進するように見せかけて、実は原発再稼働を優先してゆく状況が書かれている。現実と同じだ。
 今まで、期待してきた選挙結果はことごとく裏切られている。そのれどノーテンキな有権者なのか。明日の選挙が仮に惜敗だったとしても、あきらめてはならない。それにしても、非知性派の総理をいつまでやらせておくのか。
 小説の中では、天皇陛下原子力ムラに不快感を示す。政治家にあきれる国民は今上天皇に願いを託そうとする。
 実際に天皇陛下にお手紙を出すことができる。そういうことをこの二冊の本はさせようとしているかのように、陛下あての手紙の出し先が最後に書かれている。
○今上陛下への請願の送付先
〒100−8968 東京都千代田区永田町1-6-1 内閣官房内閣総務官室