天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

イケマキ

 北海道の選挙は残念だった。しかし、当選しなかったとはいえ、野党共闘で戦ったイケマキこと池田真紀さん、とっても善戦したと言える。当選した和田氏と得票を比べると、128,050 VS 112,083とその差はわずか。しかも今回は自民党の重鎮が次々と北海道に応援に行って、やっとこの結果だ。自衛隊が最も多い北海道でだ。企業ぐるみで組織票を総動員してのこと。
 一方、イケマキ陣営は野党共闘に加えて市民運動の大きな盛り上がりがあった。八王子の活動家である菱山南帆子さんも北海道まで駆けつけた。

 池田真紀さんは、シングルマザーとして子育てしながら福祉関係の仕事してきた。庶民の代表のような人。選挙は勝たなくては結果が出ないが、こういう人が企業や保守陣営を相手にしてこれだけの戦いをしたことは確かに今までに無いことだろう。すでに次の参院選に出れば当選だ、などという声もある。
 こういう動きに対して、安倍首相は熊本地震まで選挙利用して権力維持に努めている。昨日は現地(避難所)入りして、避難生活をしているお年寄りの手を握って愛想を振りまいている。天皇陛下が被災地に行かれた時の恰好をまねてポーズをとっている。
 九州を横断する断層の先にある川内原発を止めようともしない。原子力規制委員会は、原発を維持するための根拠を示すために作られている。権力の手先でない有識者たちは口をそろえて、予防措置として止めるべきという声しか聞こえない。
 政府は、地震対応優先にして衆議院選挙を参院選と同時にすることは見合わせるとか、消費税引き上げを先のばしするとか、選挙対策しか頭にない。
 原発を止めないことは、このまま乗り切ってしまえば原発維持の実績を作れるとでも思っているのか。原発は安全とまで言い出しかねない。国民の命をイチかバチかの賭けにしている。とネット上ではもっぱらの意見。
 本当にこのままでいいのか。利権に絡んで、安倍を支持するなどという輩は、相手にしても仕方がないが、なにも考えないで現状維持でいいと思っている庶民は、ゆでガエルだ。じわじわと煮詰められると、温度が上がって危険な状態にいることに気づかない。知性のかけらもない。
 もっとイケマキのような人を増やさなくては。