天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

敗戦記念日and解放記念日

 世の中は、終戦記念日でお盆。二人の息子家族が来てくれて、総勢9人で楽しい日を過ごさせてもらった。平和に過ごせることはありがたい。
 この日を終戦記念日と言わずに「敗戦記念」とするのが適切だろうと、一昨年からこの日はこのタイトルで日記を書いている。単に戦争が終わったということではなく、日本は無謀な戦争をしかけて無条件降伏した、すなわち敗戦であったことを認識すべきとの思いであるが、今年はさらに前向きに「解放記念日」という意見に賛成する。
 日本国民が軍部の独裁政権から解放された日。まともな人間ですら、洗脳されて戦争に勝つことがすべてと信じ込まされていた状態から解放された日だ。しかし洗脳されていたことに気付くのは時間もかかる。
 今日のNHKスペシャルはよかった。日頃はこの政府報道機関の番組は見ないが、今日は孫たちが帰って、やれやれとTVの前に座ったら始まった。
 ▽ふたりの贖罪(しょくざい)〜日本とアメリカ・憎しみを越えて〜
★番組サイトより
 真珠湾攻撃総隊長とアメリカ陸軍の爆撃手、憎しみをぶつけあった二人は、戦後運命的な出会いを果たし、固い絆で結ばれた。憎しみの連鎖を断ち切ろうと格闘した二人の物語。「トラトラトラ」を打電した真珠湾攻撃総隊長、淵田美津雄は、戦後キリスト教徒となり、かつての敵国アメリカに渡り、伝道の旅を続けた。アメリカ陸軍のジェイコブ・ディシェイザー。真珠湾への復しゅうに燃え、日本本土への初空襲を志願、名古屋に数百発の爆弾を投下した。彼もまた戦後宣教師となり自分が命を奪った名古屋を拠点に伝道を続けた。ふたりの物語は、憎しみの連鎖に覆われた今の世界に確かなメッセージを与えてくれる。
「無知は無理解を生み、憎悪を生む。憎悪は戦争を生む。」これは淵田氏の言葉。憎しみを育ててしまう無知がひとつのヒントかもしれませんとNHKが言う。
 この二人は気づきがあり、学習を重ねて戦争を繰り返さないための活動で残りの人生を過ごした。
 日本で反知性主義などと言われる現政権は、無知のまま権力の座についた人間たちであふれている。NHKでこの番組を作った人は、そういう連中に一番見てもらいたいのだろう。NHKにもいい仕事する人はいるもんだ。