天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

記念日

 8月15日。日本中が雨雲に覆われて、九州や広島周辺では土砂崩れや川の氾濫などで被害も出ている。先ほど、スマホがでかい音で鳴り出して、緊急警報だとか。見ると町田にでたものが、近くのうちの方にも電波が入ったものと思われる。

 ウチの方はやや高台で、崖もないので直接の被害は無いだろうと呑気にしている。駐車場が崖の下なので、最悪車が被害にあうかどうか。あの石垣が崩れるほどとなると、尋常でない。その前にあちらこちらで被害が出るだろう。家内は呑気に車で買い物に行った。

 さて8月15日。新聞では戦争を風化させないための記事が色々。戦争が終わって76年。自分が生まれて以降70回目の記念日。何の記念日か。

 昔は「終戦記念日」と一般的にいわれる日として何も感じなかった。天ちゃんの玉音放送が流れた日として教えられた。しかしあの戦争は敗戦だった。それを認識していない日本人が増えたので、「敗戦記念日」と呼んだ方がいいと思ったりしていた。

 戦争の相手国だった中国では、「抗日戦争勝利記念日」と言われるそう。そして朝鮮民主主義人民共和国では今日は「人民解放の日」というらしい。ロシアは9月3日を「第二次世界大戦終結記念日」としている。8月15日としない訳は、この間に満州進撃や千島列島などへの進撃があったので、そこを正当化する必要がある。

 このブログを書いている間に、スマホYouTubeで全国戦没者追悼式というのをライブでやりだしたので、つい見ていた。

 世代交代した若い天ちゃんと、奥さんのかわいそうなまさ子さんがひな壇に座っていて、ガースがしゃべるとこから見た。YouTubeのライブなので、リアルタイムにコメントが出る。ガースなどはボロカス。その中で、安倍晋三が「日本万歳」とか「天皇陛下万歳」とか何度もコメント入れてきたのに驚いた。名前のところに安倍晋三(非公式)とあるので、本人が個人として投稿していると思われる。が、その言葉とここに入れてくる軽薄さがうざいので、安倍晋三をブロックした。

 今更ながら、アペが知性に欠けるだけでなく軽薄なことがわかり、こんな人物を長きにわたり国政を率いる立場につかせていたことが日本人として残念。

 

 ところで戦没者を慰霊し追悼するのはいいとして、この式典の形態とか代表者のしゃべることってこれでいいのか?と思うことが多々ある。

 そもそも戦没者、戦死者はどのように亡くなったのか。大半が餓死。無謀な戦争に送り込んでおいて、食料は現地調達。軍人の中には真面目で優秀な人たちもいた。しかし兵隊の大半は徴兵制の元で駆り出された。学校時代から軍国主義国の下で洗脳されていたので、兵隊に行くことを普通に受け止め「天皇陛下万歳」といって死んでいった。実際には餓死、病没がほとんど。

 彼らをしてそういう場面に行かせた天皇陛下が、今も祭り上げられてひな壇に収まっている。国家は「君が代」。

 昭和天皇は、実際には自分はお飾りだったので、、、ということで戦争責任を免れた。東京裁判では、実際に責任があったはずの人間がアメリカ側と交渉して生き延び、その後も権力者の地位に居続けた。真面目な政治家は言い逃れを潔しとせず、処刑台に散った。アメリカ主導の裁判。

 一方、中国で撫順の戦争犯罪人に対する取扱いは、極めて人道的なものだった。洗脳されていた日本人たちは、そこで再教育され、「罪を憎んで人を憎まず」の言葉通り、無罪になったり刑期を減免されたりした。そこで中国のために居残って貢献した元日本兵は沢山いた。それが共産党率いる紅軍だった。それで国民党軍は負けたか。

 今や、国民党が逃げ込んだ台湾が親日で、中国は反日的と言われている。

 確かに日本のアジア侵略の初期、台湾と朝鮮半島を領有していた頃、そこで日本語教育をし、インフラを整備した。そこを評価している台湾の人たちと、こき使われたという思いの韓国の人と何が違う原因なのか。

 

 近隣の外国人に対しておかしな対応をする日本。ヘイト集団の話ではない、入国管理局の職員たちの対応は、アジアの人たちを人間扱いしていない。この根源が日本国憲法制定の時からあったことが、本日の東京新聞のコラムで前川さんが書いている。

 法の下の平等が保証されるのは「国民」としたのは日本の主張だった。おかげで日本に居住する外国籍の人たちは不平等な扱いを受けている。朝鮮学校の問題しかり。入管に至っては外国人を人間扱いしない。オリンピック選手など、世間の注目を浴びる人に対しては寛容になる。なんだこれは。

 やはりこれは教育の問題なんだろうか。教育方針が政府におもねるものである限り見通しは暗い。政府がまともになれば話は別だが。