昨日の敗戦記念日を振りかえる
昨日の敗戦記念日に、戦没者追悼式典で新天皇が天皇として初めてあいさつしていた。その中で、「深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、・・・」と、ちゃんと戦争を反省するのだということが入っていたので、まあいいかな。なにしろこの人はまだ慣れてないので、安倍に政治利用されないようにということが気になる。
で、昨日は敗戦にちなんだTV番組を見た。NHKで二・二六事件について海軍側の記録があったということで、紹介していた。日頃は犬HKとして政権に不都合なニュースは流さないなどしているが、この種のドキュメンタリーは事実を知るツールとしては見るに耐えられる。
ニ・二六事件が制圧されるのに4日かかっている。その理由は、このドキュメンタリーによると、陸軍トップが蜂起した兵隊たちの行動を当初是認したことと、天皇の迷いがあったこと。らしい。
陸軍の上層部は、決起した青年将校の剣幕に押されて、NGを即答できなかった。というあいまいな態度が問題。天皇陛下も、天皇中心の世の中にするという決起の趣旨を聞いたときに、「海軍の将校たちは合流しないのか」と海軍の上層部にいる皇族に尋ねたらしい。ここで、海軍は「それはない」ことをはっきり言う。
最終的に天皇は蜂起した行動にNGを出すが、この時点で海軍も蜂起に参加するとなったらどうだったのか。陸海軍の頂点に自分だ立ち、権力の座につくという選択に心が動かなかっただろうか。天皇は、後になって自分の経験した二つの場面が心に残ると言っている。一つが8月15日の敗戦の宣言で、もう一つがこの二・二六事件だそうだが、どういうつもりで心に残るのかは分からない。
いずれにしろ、かつての欧米の植民地政策も、それを真似しようとした日本の軍国主義的な拡大政策(侵略)も今となっては時代錯誤。
民主主義は必然的に平和を求める。武力による平和はあり得ない。それは力が均衡している状態が戦争が無いというだけ。
ちゃんとした民主主義の平和な世の中は、まず戦争をちゃんと反省することから始まる。それが日本はできていない。
ドイツは、ナチのしたことを反省している。なので被害国との間で戦後問題が再燃するという話は聞かない。ネオナチなんてのがまだいるが、これが政権を持つことは無いfだろう。それに比べて、日本は平和憲法を持ちながら、ネトウヨを従えたA級戦犯の孫が総理だって。まともに民主主義を理解する国ではあり得ないでしょう。