明日は３・１１で、あの震災から４年が経過した。その前の日の１０日は７０年前に東京に大規模な空襲があった日だ。
７０年前の出来事といえば４年前に比べるとずいぶん前のように思えるが、これは決して風化させてはいけない出来事だ。と言っても、これは日本軍国主義が立ち行かなくなったことが明らかになった日であり、風化させてはいけないのはそこに至らしめてしまった道筋を反省する気持ちを風化させてはならいということだ。
７０年前のこの日に、東京が壊滅状態になったにもかかわらず戦争をやめようとしなかったのでその年の夏に広島・長崎の原爆投下まで引っ張ってしまったといえる。
この日に至る道筋とは満州事変あたりからだろうか。いや反省するなら、その満州事変を起こそうという体制が出来てきたころに遡るべきだろう。当時の社会構造に戻るようなことがあってはならないだろう。しかるに最近の情勢は危ない。ひどい目にあった７０年前に大いに反省して、米国の指導もあったとはいえ二度と戦争をしないための平和憲法を制定して今日に至る。
のど元過ぎれば熱さ忘れるで、その平和憲法をないがしろにしようという動きは許せない。こともあろうに政府自民党がそういう主張をしている。
日本を訪れたドイツのメルケル首相は、安倍に過去の総括が平和友好につながると話した。近隣諸国に対する戦争の総括が不十分であることの指摘だ。
明日の３・１１は自然災害であるが、自然災害のほかに自然現象によって引き起こされた人災であるともいえる。メルケルさんは、日本もドイツのように原発をやめたらどうかとも言った。馬の耳に念仏だと困るんだよな。
最近のブログには梅の花が多い。自分も近くの梅林（城山湖）に行ってみた。まだ少し早かったけど、咲いている花を接写してみた。
