天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

運命を拓く 中村天風

 友人の勧めで中村天風氏の本を手にして2冊目だ。はじめの「真理のひびき」というのを読んで、これは宗教なのかと思いつつ、もう少し見極めようとネットで注文した。

 立派な宗教である。何となれば宗教とは、人が生きる上での道しるべのようなものであり、目に見えない超科学的なものを信じることがもとめられるが、天風さんの教えはその部類に入る。
 天風さんの創設した天風会というのがあって、著名な実業家もこの会の会員になっていたりする。この本は、その天風会の教科書を本人が分かりやすく解説したものという位置づけだ。そしてこの天風会は宗教法人ではなく、公益財団法人に登録されていた。現代の日本の社会制度的には宗教には分類されていない。ちゃんとネットサイトもあった。
http://www.tempukai.or.jp/web/top.html
 教えのキーワードは「心」だ。自分の心を積極的な方向にコントロールする方法が会の教えであり、訓練らしい。誰だって強くなりたい。心が強ければ鬱病になんかかからないだろう。現代の若者、いや若者だけでなく現代人はウツになってしまう人が多い。それくらいストレスの多い社会になってきたと言うわけだ。
 ストレスのある社会であること自体が問題であるようにも思うが、文化文明が発達して便利で居心地のいい環境が確保されると同時に、競争社会になっていることが最大のストレスの原因ではなかろうか。そんな中、天風式の考え方で生きていれば少なくとも気で病むことは無いだろう。自分自身、最近はこのマインドで救われているようなところがある。
 天風さんの教えの根幹には、自ら体験したヨガの修業があるようだ。いいものはいい。そういうことで、ヨガ方面の研究もしてみようかと、「ヒマラヤ聖者の超シンプルなさとり方」などという本をもとめてしまった。こちら、超シンプルに書かれているので却って難解な文章になっている。読みといたら紹介したい。