天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

3・11

 3年前の今日、東北に大地震が発生し、その後の津波で甚大な被害をこうむった上に、原発放射能漏れという重大な事故が発生した。
 地震津波は天災だが、原発事故は人災だ。
 あれから3年経った今も、復興は遅々として進まない。一朝一夕に元には戻らないにしても、行政の対応にも問題があるのではないだろうか。現場の人達は、誠心誠意被災者の方々のために、復興のために仕事をしていると思うのだが、復興予算が流用されるようなありさまだった。これで問題がないとは言えないだろう。
 それにもまして原発事故に対する真摯な反省が無い。
 3年前の今日の午後。地震が発生した時に私はお茶の水の眼医者にいた。高いビルの20階でひどい揺れだった。一度おさまってから診察が再会された、その直後に余震の大きいのが来て、眼医者の女医さんが私の眼を覗きこむ機械が倒れないように二人で両側から抑えた。看護婦さんたちもどうしていいかわからず、集まってきていた。そんな情景を思い出しながら、今日の午後もその眼医者さんに眼の健診に行った。

 あれから、あの先生には白内障の手術をしてもらい、定期的に健診を受けていたのだが、先生の方が体調不良ということで眼医者さん勤務をやめたしまったのだった。体調不良といっても、手術の前後に結婚をされてその約1年後だったのでおそらくおめでたによるものだっただろうと勝手に想像している。以来、眼医者の健診から足が遠のいていたが、最近の眼の様子から一度検査をしておきたかった。それがたまたま今日になった。
 3年前のあの日は窓から、東京スカイツリーが完成間近の工事をしている様子が見えていた。あの大きな揺れで、折れやしないかと心配した。
 それが今では完成し、今日はまたいい天気で何ごとも無かったように遠くにたたずんでいた。何ごとも無かったように。
 何事も無かったように忘れてはいけない。復興はまだ終わっていない。原発は汚染水を垂れ流し続けている。なのに首相が原発を輸出しようと動いている。こんな国でも頑張っている人達が大勢いる。そっちのグループにいたい。日々できることを、地味にでもやりながら生きる側にいたい。