天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

はや5年

 今週の金曜日は3月11日。5年前のこの日は、私はお茶の水のビルの20階にある眼医者さんにいた。ものすごい揺れに驚いて、女医の眼医者さんと目を覗く機械を押さえていたのを思い出す。
 あのお医者さんにその夏白内障の手術をしてもらったが、彼女はそれから結婚して出産して仕事を辞めたらしい。時は移り変わっている。
 しかし、あの地震の被災地にいた人たちは、あの直後から始まった避難生活がまだまだ終わらないでいる。
 昨日、二胡教室に行ったら近くの広場で「3.11を忘れない」というイベントをやっていた。

そう、忘れてはいけない。忘れるということは、被災した人たちを人間扱いしていないのと同じじゃないか。それをさっさと忘れて、原発を海外に売り込んだり、古い危なっかしい原発を再稼働させている首相がいる。まともな神経を持った人間とは思えない。
 5年たっても福島の放射線汚染の対策ができていないのに、4年後に東京でオリンピックなんかできるんだろうか?はなはだ疑問。
 もめまくったオリンピック用の競技場は、聖火台が設計されていないことが発覚した。原案の設計をパクッて屋根を外してコストを下げたら、屋根につける予定だった聖火台が一緒に無くなっていたらしい。こんなバカな準備状況でどうやって4年後にオリンピックをやれるのだろうか。
 この異常な状態を、柳田邦男氏は「日本病」と称している。終わらない原発事故と「日本病」という本で、今の日本の異常さをズバリ指摘している。この本は多くの人に読んでもらいたい。何がおかしいのか、どうしたらいいのか、気づいていない人たちに気づいてもらいたい。そういうことを柳田氏は考えているのだろう。まだきっちりと分析する本を執筆中らしい。
 問題は、わかろうとしない人にどうわかってもらうかだろう。政府の報道機関として評判の悪いNHKも、心ある製作者はいるので最近のNKHスペシャルとかの報道番組はなかなかいい取材をしている。
 しかし表現が遠まわしなので、見ていて被災地の人たちはかわいそう、だけで終わってしまう。何故5年もたってこうなのか、復興予算が流用されても誰も責任を取らない。これでいいのか。ということをもっときっぱり言ったらどうかと思うが、そうすると安倍政権につぶされてしまうからできないでいる。
 一方でネットで発信している人たちがたくさんいる。そういう人たちの仲間が増えることに期待していこう。