第15回商社九条の会 東京
申し込んでおいた九条の会の講演会に出かけた。場所は大塚。大塚と言う場所にはまったくなじみが無かったが、山手線で池袋から一駅。なんだ遠くない。家具屋さんのでかいのでもあるかと思ったら、JRを降りると都電の駅と交錯していて、母校行きの路面電車がガード下にいたりした。
会場の南大塚ホールは、地図こそあれ、入口が分かりにくくなっていたが、主催者側の商社九条の会の皆さんが要所要所に立って案内をしてくれていたので、迷うことは無かった。問題はギリギリに出かけて昼飯を食べ損ねたたことだった。
さて、講演会は佐藤真子さんの歌から始まった。ピアノの弾き語りで、さすが芸大卒の声楽家らしく声量のある美しい歌声で、なによりこういう活動に参加しているところがすばらしい。曲目は「それは約束」「死んだ男の残したもの」「一本の鉛筆」「乾かぬ絵具」どれも心に響く詩を歌いあげている。
「それは約束」をYouTubeでどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=6QGzDtmWXT4
宇都宮さんの講演の前座と言っては失礼な、いい時間を過ごさせてもらった。このあとの宇都宮さんの話がかすんでしまわないかと思うほどだったが、決してそういうことはなかった。
宇都宮さんの話は、都知事選に出馬したことから始まった。あの時は、私も八王子駅頭の集会に集まった人のの群れの中にいたのだった。
知事選には勝ちはしなかったが、あの時の市民運動の盛り上がりが、憲法改悪反対、反原発の運動に継続発展してゆくことを願っている。また公職選挙法の問題についても具体的に指摘されていた。
本題の講演は、都知事選を戦ったときの主張を更に確認するように話を進められた。即ち、以下のテーマでの主張をされた。
(1)脱原発
(2)反貧困
(3)教育問題
(4)憲法擁護
今回の集会の主題は憲法改悪反対なので、この問題と先生が長年取り組んでこられた反貧困の問題に時間を割かれていた。話し方は、演説口調ではなく、とつとつとつかえながら語りかけるように話すその中身はどれも重要で、自民党の表面的な宣伝にうっかり騙されてしまう人達、特に若い方の人達に理解してもらいたいことばかりだった。このブログでも順に分かりやすく触れてゆきたいが、先生が最後に気に行った言葉として言われた言葉が、先生の信条と大衆運動を展開する時の心意気を表していた。
「我々一人の力は微力だが、決して無力ではない。」