よく見れば
ここ数日の日記は、ブログの趣旨としてはネタ切れ的なことしか書かなかった。気分がウチにこもったせいだろう。しかしよくよく周りを見れば、発信しなくてはならないことが沢山ある。
昨日の中国語教室の時に受け取った日中友好新聞から。
オウム真理教のことは、今でも色々な小説の材料になったりしているが、当時の上九一色村でオウム真理教と戦った竹内精一さんという人がいる。現在84歳とのことだが、この人は14歳の頃に「満蒙開拓青少年義勇軍」に入った。当時の情勢下では、満州開拓が現地の人のために日本が行う素晴らしい事業のように洗脳されていたのだった。
それが、現地で日本の軍隊が中国人を虐殺する様を見て疑問に思い、敗戦寸前にロシアが参戦した時点で、日本の軍隊と満鉄関係者が一般住民を置き去りにして逃げ出してゆく様も見た。残された彼らは捕虜としてシベリアに抑留され、そこでも多くの仲間が亡くなった様を見て、彼は4年後に帰国し出身地の山梨に帰った。そこで地元の開拓に参加して上九一色村を起こしたのだった。
そこにオウム真理教という洗脳された危険集団がやってきた。彼は満州時代に洗脳された集団と同様のものをそこに見て、排除に向けて戦ったのだった。
その竹内さんが言うには、今の政治家の中に当時と同様の洗脳状態の国会議員たちが大勢いるとのこと。かつての戦争が日本の行った侵略戦争であることを認めないでいる政治家たちのことだ。
彼ら洗脳された政治家とは、たとえば武装するということがどういうことなのか、究極の結果がどういうことになるのか理解できないバカとも言える。軍事力強化即ち武力の増強をする以外に、他国との関係をよくしてゆく知恵を持たないバカとも言える。
その種の人間は政治家ばかりではなく、周囲にもいる。日常会話や仕事の話からはうかがい知れないが、他人の迷惑を考えられない、他への思いやりが無い人間というのがいるな。そういう人間たちも、竹内さんのような方の話すことを少しは耳を傾けて反省してほしいものだ。