天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

「中国人に告ぐ!」と言う本

 先輩から渡された本。金文学という朝鮮族の中国人が書いた本。1992年頃、日本に留学していて外から中国を見て気付いたことを、外が見えていない同朋に訴える本だ。だが中国語で、中国で出版されたかどうかは知らない。
 中国から海外に出て、中国の実態を初めて実感して色々書く場合が多い。中国の人を自分たちの物差しに合わないことを理由に、中国嫌いになり、中国のことを非難する話を好む人たちがいる。そういう人達に迎合して本を売ろうと言うような本は好まない。タイトルから見ると、これもそうかと思ったら、そうではなかった。
 金氏は比較文化を研究していて、極めて冷静に中国文化を観察して、そのうえで中国の同朋を愛するがゆえに、警告を発しているような感じだ。
 彼がこの本で一貫して述べているのは、中国の反文化の潮流だ。古くは「焚書坑儒」があり、つい最近は「文化大革命」があった。この間もいくたびかの文化受難があった。これは事実なので仕方が無い。しかしこの情報化社会はあっという間に農村部の人たちの意識も高まることと思う。
 今まではそうとして、これからはどのように変わってゆくだろうか、あるいは変わらないだろうか。