天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

昨日の続き

 私が毎日学習している中国語は、普通語(プートンフォア)といって今や中国の標準語だ。北京語がベースとも言われている。これが普及するまでは、中国語と一口に言っても方言がさまざまで、中国人同士でも会話には苦労する場面があった。「三国志と中国」と言う本の最後の方での対談で、中国の言語とか漢字について語られている。
 1971年の対談だが、ここには中国人同士で言葉が通じないだとか、漢字ばかりでなくローマ字を使っていて、日本もローマ字がいいんじゃないかとか、結構危ないことが語られている。この頃はまだピンインというローマ字で発音記号とし、簡体字を中国の文字とするルールが一般化していなかったようだ。
 この頃から、中国は言語の統一と民族同化政策を始めたらしい。そのことも触れられていた。そういったことで、広くても一つの中国を作ろうということで今までやってきたのだろう。言葉などはうまくいった方だろう。学校制度も中国中で統一した大学入試を行ったりしている。
 しかし民族の同化の方は、うまく行ったとは言えない。長い目で見るとどうか、ということは有るかもしれないが、今現在でチベット新疆ウイグル自治区への強引なやりかたは暴動のもととなっている。そこはやはり、民族固有の文化や生活習慣を尊重するのがいいのではないだろうか。前に読んだ「チベット女戦士アデ」という本によると、共産党はそうとう強引な民族同化政策を取っていたようだ。
 漢民族固有の文化が、周囲の人達にとって魅力のあるものだったり、メリットのあるものであれば自然と文化の融合ということが起きるであろう。どちらも人間のやることだと、言ってしまえばそれまでだが、そのおかげで大変な思いをする人たちにとってはたまらない。
 違いを認めたうえでの「共生」を追求しなくては。