天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

官と民

 民営の施設と、官営の施設とを比べると、官営というのは公共施設であり、施設の維持には税金も使われているので、その利用料金は安い。と思っていた。事実そうではあるが、民営も料金に応じたサービス提供が行われれば、顧客満足度は高い。
 何を言っているのか、というとスポーツジムの話だ。昨日の別れで、官営の施設から、今日の民間のスポーツクラブに移ったので、その印象を述べておこう。
 私が利用するのは、トレーニングジムとプール。設備はほぼ同じで、確かに公共施設の方が会費は安い。しかし民営の方は、有料だが利用客が便利を感じるオプションのサービスが有る。利用しやすければ、行く回数も増える。月決めの料金なので、回数が増えれば1回あたりの単価は下がる。料金が2倍でも、2倍利用すれば同じ。という考え方もある。
 便利なサービスとは、タオル使いたい放題と靴のロッカーだ。私は遠距離通勤をしているので、官の施設時代は職場に近いところだったので、着替えや靴は持ってゆかざるを得ないが、今回は自宅側の駅の附近。なので、運動用具を都心まで往復させてやる必要はない。靴など重いものは尚更。それを置きっぱなしにできるし、必須アイテムのタオルも都度かれられれば、持ち歩くことも、洗濯も必要ない。
 官の方は汗を流すのはシャワーだけだったので、家でゆっくり風呂に入っていたが、今度は風呂、ジャグジー、サウナまで付いている。ゴルフ場のふろ場とほぼ同様だ。ここで汗を流して帰れば家の風呂が必要ない。
 民間企業というのは、客を維持するために常に創意工夫をする。満足なサービスや製品が手に入れば、客側もそれなりのコスト負担は問題ない。
 そこへゆくと、官の方は改善しようにも方針決定に時間がかかる、ということもあろうが、まず現場の人たちも売上を増やす努力を特段しなくても自分たちの生活は保障されている。
 民では、売上が伸びなければ採算が合わないということで、給料は増えないどころか、撤退、リストラということになりかねない。なので客集めに努力し、その努力の中身が客の満足に繋がるという相乗効果もある。
 どちらがいいのか。この論議は、小さな政府がいいのか、官主体の政治経済がいいのかという論議につながる。政治の場合にはもっと色々な要件が輻湊するので簡単な話ではない。
 ジムの場合も、もう少し観察してみる必要はあるが、民も悪くないというのが今日の印象だった。