天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

旅行の計画

 曽野綾子さんの「戒老録」を読んみ、次にやはり曽野さんが最近(2010年9月)出版された「老いの才覚」を読んでいると、今の自分のやっていることが、今後の(今の?)老人としての生き方に結構かなっている面があるとほくそ笑む。
 思い立って急に計画中の一人旅も、老人にはいいらしい。一人旅ができる、ということを、出来るうちに楽しまなくては。そしてそれが惚け防止にもなる、というようなことを曽野さんは書かれている。
 戒老録から、40年後の老いの才覚という本は、主張は何一つ変わっていない。どこかで読んだぞ、ということが時々出てくる。どこかではなく、戒老録に書いてあったのと同じことが繰り返し書かれている部分がある。曽野さんの記憶に残っている体験などを書くのだから、同じ話が出てくるのも当然かもしれない。同じネタで二度稼げるのはいい。
 比べると、若いころの文章の方が言い方がきついと感じることが多い。今なお、皮肉というかウィットの衰えない、ズバリと切る表現もあるが、少しおだやかな書きぶりになっているように思う。文章の内容が、「老人は控えめに勝手に楽しんでいろ(これは私の受けとめかた)」というものだけに、派手な主張は控えているのかもしれない。普通の老人の有り方を書いておられるのだが、曽野さんなればこそできるということもある。
 ともあれ、旅行の計画。各方面、即ち中国在住で、今回行く場所にいらっしゃる方々に連絡をとりつつある。飛行機はゲットしたが、宿はまだ。どこに、どの順で何泊しようかなどとかんがえていると、5泊の旅はなんとも短い。
 ホテルや、国内便のチケットはネット予約もできるはずだが、行ってみて決めるというやり方にトライしてみようかとも思う。リスクがあるが今後の旅の楽しみ方のシミュレーションにもなる。曽野さんの本を読んでいると、それで失敗しても何も大したことはなく、思い通りにならないこと自体を楽しむのもいい、と言う気になってくる。
 旅行だけではなく、人生そのものが独り旅だったのだということに今更ながら気がつく。