天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

中国の反日感情

 中国における現在の反日感情は、中国共産党が内政の不満をそらす目的で、人民の不満を外に向けさせており、その対象となっているのが日本だという説がある。そのことはおそらく一定程度事実だろうと思う。実際、中国の識者で、具体的には大学の先生だが、ズバリそのことを学生に講義している人もいる。
 彼らの母国中国を、かつて侵略していたのは日本ばかりではなく、ヨーロッパの列強は皆そうだった。日本は遅れて参加した口だ。であるのに日本をターゲットにしているのは、直近の侵略者であることが理由だろうか。
 なので、中国における反日感情は政府による人民の洗脳によるものだということなのだが、果たしてそれだけだろうか。
 実はその他に、もっと歴史的に根の深い理由もあるような気がする。もともと日本は中国から見て東夷、即ち東の果ての蕃族と見られていた。その日本が中国を清の時代に侵略し、中国の国土の一部を満州国として支配した。そして更に日中戦争だ。そんなことはいかなる合理的に見える理由を並べてたとしても、感情的に許せないであろう。
 大学教師のような物知り、インテリ、識者であれば冷静に見る目を持ち、日本を目の敵にすることに経済的、文化的には何の意味も無いことが理解できる。しかし、一般庶民はちがう。政府の宣伝を素直に受け入れ、歴史的に日本は属国であるとの考えが彼らのDNAに刻み込まれているのではあるまいか。
 その日本人が、明治以降西洋の文明に追いつき、今や西洋各国と同じような経済環境にある。そして中国にまたぞろ経済的に進出している。勿論欧米も同じだが。そういう日本がさかしらかしいに違いない。
 日本人もそのことを踏まえて中国とつきあった方がいい。中国の人たちを一律に評価してはいけない。日本人もそうだが、育った環境で考え方も色々ある。そして彼らのDNA的には日本は属国だということがあるはず。
 これは根拠の無い話ではないはずだが、自ら立証することはまだできない。しかし、中国に行く度に実感するところだ。