天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

中国電影「我愛你」

 久々に現代中国映画会に行く。台風の中、来る人は少ないだとうと思っていたら、やはりそうだった。今日の映画のタイトルは「ウォー・アイ・ニー」(我愛你)。2001年の作品。なので、まさに現代映画と呼べる。
 主演女優は徐静蕾(シュイ・チン・レイ)。このタイトルでどんな映画なのだろうと思っていたら、中国的な部分より男女の、それも若い夫婦関係が主題の一種のエンターテイメント映画だった。
 病院の看護婦をしている主人公の彼女小桔(シャオジェン)が、結婚して、夫を自分流に愛しすぎたために毎日ケンカばかりして、そのことにうんざりした夫と離婚するはめになった。しかし、お互いに嫌いではないので、一度は離婚をするがよりが戻ってゆくという話。
 筋書きを一言で言ってしまえばそれだけのことだが、結構面白い。若い二人の口げんか。これは英語で言えば'tease'という表現がぴったりの言いあいだ。彼女の方はteaseでも、まじめな若い夫は本気で応対している。自分が若いころの夫婦喧嘩はかくのごとしであったかと思う。
 今の自分から見ていると、劇中の彼女はかわいい。と思える。夫を愛しているからなじってみる。そうすると、相手は本気で怒る。そうしているうちに本気で言いあいになっている。
 夫のほうも彼女が自分を愛していることが分かっているし、自分の愛情もあるのだが、彼女があまりにもエキセントリックなところがあるので疲れてしまうわけだ。
 この映画の中で、中国的だなと思った点は次の通り。
−女性が自立している。彼女は結婚しても仕事はやめない。病院の住み込み看護婦だったのが、結婚して夫婦部屋に移っただけ。即ち住居は彼女持ちなのだ。
−女性が強い。言いあいでも男に負けていない。場所は上海のようにも思えるが、上海の女性は特に強いと誰かが言っていた。
−男の方は、自動車の運転免許を取るが、お金が沢山は無いのでフォルクスワーゲンの中古車を買う。この辺がまた上海っぽい。
 そのほか色々中国っぽいのは、中国の映画だから当たり前だが、中国っぽいものが自分で何かわかるようになったのだなあと思う。