天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

A Message From Danielle Steelから思ったこと

 今月のダニエルからのメッセージは短いものだった。要するに大学生の子供達がもう夏休みを終えて学校に帰るときが来るので、さびしいが、残る夏を楽しもうということだった。
 そうか、7月に海の日も夏至も終わり、8月は夏の終わりなのだ。しかし子供の頃の今頃は、まだ夏休みの宿題のプレッシャーをあまり感じずに遊んでいられた頃だった。受験生時代は、夏の過ごし方が勝負だなどというプレッシャーがあったな。しかし、そのプレッシャーにもめげず、大坂万博にも行ったな。暑い夏だった。今年上海万博に行った時も、そんなことを思い出していた。
 夏はいつでもどこでも暑いかと言えばそうでもない。今読んでいる本のブータンの夏はいかばかりならん。ヒマラヤを望む国なので、夏は寒さから解放されてホットする季節ではなかろうか。

この写真は8月の中国カレンダーの写真であるが、場所はインドとの国境付近のマナサロワール湖とナムナニ峰だそうだ。ほとんどブータンのとなりみたいな地域。こんなところが暑いわけが無いと思うがどうだろうか。本の中に、冬は寒いので下の方に引っ越して過ごし、夏になると上の街にもどるという暮らしを昔はしていた、というくだりがあった。のんびりして幸せな感じがする。
 以前、これからの価値観、幸福の尺度は物質的な富とか金銭的なものではなく、もっと別のものであるべきだろうと、思い立って色々と調べ始めた。ところ、同様な主張はいくつも見られることがわかった。そして、ブータンは国を挙げてそれを実践している。色々な要素があって、その実現が可能となっている訳だが、「持続可能な」という状況を維持する努力をしながら、現在の幸福度を保っているようだ。この国についてはもっと調べてから整理をしたい。いづれにしても、富や財によらず国民の幸福を維持しているのはエライ!現存する社会なのだ。
 いったん物質文明の恩恵を享受した民族が、そこと同じ状況に移行できるかどうか。あやしい。しかし実例があることは我々もそこへ行こうという勇気と希望を与えてくれる。