天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

墓掃除

 中国語では「掃墓」と書いて、墓参りのことだ。中国の墓参りは4月の清明節という時期に行う。日本ではお盆だ。お盆の時期は一般的には新暦の8月15日であり、終戦記念日と同じ。
 奇特な人は年に一度とは限らず墓参りをするが、普通にまじめな人は年に一度、お盆の時期に墓参りをする。本当に年に一度の場合には、1年間にお墓の周りに草も生え、落ち葉も落ちてそれこそお参り以前に掃除をしなくてはならない。そういう意味で「掃墓」とは本当によく言ったものだ。さすが中国!
 ところで、今日は掃墓を地で行く墓参りができた。毎年、8月のお盆時期を過ぎて田舎のお墓に出かける。常々のお墓のおもりは従兄の家にお任せしている。毎年お盆の時期に一族の墓地に従兄家族がお参りをするついでに、ウチの墓も掃除をしてくれているので、いつも片付いたお墓にお参りをする。
 今年は思い立って今日行ってみた。随分道が混むことは覚悟で出かけた。安の定時間がかかったものの、お墓参りをすることができた。

これがうちのお墓。風景を入れると下のようになる。

向こうに見える山は戸隠山。田舎の家に行く途中の景色は下のようなもの。

もろに山そのもの。そうなんだ。私のルーツは山深い田舎の家だったのだ。大学から東京に住みついてウン十年。すっかり東京の人であり、都会人になりきっているが、本当は山深い素朴な暮らしが性にあっているはずだ。
 とはいえ、父親が都会に出て来て二代目なので山に住んだ経験はない。幸い父がお墓を自分の田舎に作ってくれたので、毎年すくなくともこの時期に山に行く機会がある。
 そこで今年も出かけたのだが、通常のお盆の前だったので、お墓の掃除を自らすることができた。本来の「掃墓」ができた。大した労働ではないが、自分の手で一年のご無沙汰を詫びながら掃除をし、お線香をあげる。
 この時期の墓参りの楽しみはそれだけではない。高原で農業をしている従兄の家から取りたての野菜を戴く。これがまた美味しい。スーパーで売っている野菜が貧弱にみえる。茄子にピーマンはいづれも肉厚で、焼いて食すと野菜ステーキと言った感じ。最近は赤や黄色のプチトマトも作っていてこれまた美味しい。
 今日一日、冷房のきいた車をゆったり運転しながら、下りれば高原。都会の暑苦しさを忘れた幸せな一日だった。また墓掃除に行くべし。