資源とゴミ
八王子市の環境部の説明会に行った。会社を5時過ぎにすっ飛んで出れば、6時半には帰宅できることが分かった。それから近くの、昔で言えば公民館のようなところ(市民センター)へ行った。
その建物は併設されている図書館分室にしか行ったことが無かったが、結構大きな体育館があった。そこでの説明会だったが、大きな体育館が埋まるほどの参加者はいなかった。私のように、地元で環境関係の委員になった人が中心だったと思われる。
ともあれ、説明の内容はプラスチックごみを従来は不燃物として取り扱っていたが、これを再利用資源として回収することにする。よって、ゴミの分別と捨て方を従来以上に細かくしてくれ、という説明会だった。費用は自前で。
プラスチックは従来の不燃ごみの60%を占めているらしい。不燃ごみというのは、最終処分の対象となる。最終処分とは、埋めたてることで、その量にはおのずと限界がある。従って、できるだけゴミを出さないことで、最終処分量を減らしたいというのが目的らしい。行政側の問題としてはそういうことなのだろう。
しかし、プラスチックそのものは元来再利用可能なものであったはずだ。今更再利用というのはどうした訳だ。おそらく、再利用のための収集コストや、再生するのためのコストが高く、捨てたほうが経済的だったのかもしれない。そこへ埋め立て処分場の限界という問題が起きて、多少割高でもプラスチックを回収して再利用を進めることで、処分負担を軽減したいというのが実情ではないだろうか。
さて、中国はまだこういう悩みは日本ほど切実ではないと思う。広大な土地があるので、最終処分の場所には事欠かない。しかし、あの広大な土地がゴミだらけになる、という可能性は想像もしたくない。早いうちから環境保護の大切さを意識づける取り組みを進めてほしい。
数年前、環境保護の取り組み団体から依頼されて、中国で中国語に翻訳された、絵や図が中心のわかりやすい環境保護の取り組み冊子を教育関係に配ろうとしたことがあった。しかし、そんな簡単なことがなかなかうまくことが運ばなかったことを思い出す。何か利害関係を疑っているようでもあり、タダでは使用しない、「使用してあげるぞ料金」を袖の下の方から欲しているようでもあった。
はやく、少しずつでも環境保護意識が広まることを願う。自分たちの子孫にできるだけ長く、住みやすい地球を残していくためだろう。