天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

始まっている未来

 これは本のタイトルだが、確かに現在は過去から見れば未来だったのだ。ちがう、このタイトルの意味はそういうことではない。従来の生き方ではない、次の時代の生き方がもう既に始まっているということなのだ。
 本当に始まっているだろうか。著者は希望的観測でこのように本のタイトルをつけたのだと思う。私的には、この本の主張する人間の生き様は、まだ始まろうとしている段階のように見える。事実、本の中で書いている状況は、そういう状況即ち始まる気配は有るということではないかと思う。
 ちなみに結び的に書かれている三つの訣別とは次のようなことだ。
1.米国支配との訣別。即ちパックス・アメリカーナからの脱却だ。
2.官僚主導政治からの訣別
3.財界支配からの訣別
 1に関して言えば、先日オバマさんと鳩山さんとの間で、どのような話が成されたか、具体的に知る由もないが、今朝のTVニュースによれば、米国紙は日本が従来の関係を変えようとしてる気配に対して牽制をしているとのことだ。火の無いところに煙は立たないとすると、1は始まっているのかもしれない。
 2は、1と共に民主党がそのように宣言していた。しかしながら、官僚の「天下り」や「渡り」はいまだに容認されている。民主党側から見れば、一気に官僚を否定しきることは出来ないし、中にはそれなりの働きをしてきた人たちもいることから、妥協的一段階なのかもしれない。
 3は民主党の主張に加えて、この本の主張だ。財界というものは、政治献金という飴で政治家たちを操ってきた。何のため、誰のためと言えば大企業のために他ならない。
彼らが企業利益を追求しやすい環境作りに、裏で政治を動かしてきたというわけだ。
 これらの訣別が出来た訳ではない。訣別に向けた動きが見え始めているということだと思う。まだ、いつ状況変化、方針変更が起こるかわからない不安定な状況であると思う。
 一方で、我々庶民はかかる状況を踏まえ、庶民レベルで、金儲けが幸せに繋がるという意識を捨てようではないか。例えば、私事で言えば、金儲けに神経と時間を使うよりも、中国語を習い、関心の高い中国の庶民と直接意見交換をしながら、日本人と中国人の共生を目指すとか。あるいは、文化的価値と意味のある日本語を日本人以外に理解してもらうだとか。まだまだ諸々と注力、傾注すべきことはあるのだ。
 残りがあまり長くない自分の時間を維持するための健康、体力づくりもその一つ。ちなみにこの本の著者の一人である宇沢弘文氏は元々数学者であり、数学も社会的共通資本として、数学を庶民に親しめるようにする本も書いていらっしゃる。かつて怠け者で(今もか)好きな英語学習しかせずに、数学を敬遠していた私が、その本を読んで、sその言わんとするところが理解できるかどうか挑戦してみる。
 これから益々忙しい。