天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

かたつむりの家

 中国では「かたつむりの家」というテレビドラマがはやっているらしい。ホームドラマだ。こういうものを皆が見るようになると、次第に生活格差があることに疑問が生じるのではないだろうか。
 見ていないのによく言うが、日本でもそのような番組が作られるようになった頃、皆がそれなりに共感を持ったりしたものだ。共感を持てる程度に生活レベルが近ければ、日本のように皆が中流階級意識になるのだが、TVの中と自らの現実が違いすぎると問題だ。あるいは、貧困層にある人々は諦念の故に、TVの中と現実は異なってあたりまえと感じるか。だとしたら、せつない。
 そういえば、日本では皆が中流階級意識だと言われたのは、随分以前の話だ。今はどうなんだ。価値観の多様化、格差社会、勝ち組負け組みなどという言葉が聞こえる。なんとも難しい時代。のようにメディアは報道している。
 ほんとうにそうだろうか。日本全体がまだ貧しかった、我々の子供の頃、我が家も貧しかった。が貧しかったと思うのは、今の生活に比べての話で、当時はみな同様だった。車など持っている人は金持ちの部類で、我が家はそうでないというだけで、フツーだと思っていた。不幸だったかというと、そうではなかった。親兄弟、先生、友達、隣のおっさんとおばはんに囲まれて、楽しかった。
 今だって、もっと素朴になれば、それほど悪い社会ではないかもしれない。素直に努力し、結果を受け入れる。結果は受け入れざるを得ないのだから。ただ、不正やインチキ、怠慢が横行して、庶民が迷惑するのは困る。それらに対しても、素朴に出来ることで対抗してゆけばいい。
 何か今日はへこんでいる。